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[MOM2919]JFAアカデミー福島U-18DF加藤聖(3年)_理想はロベカル? いいえロバートソン。弾丸FKは「打った瞬間に入ったな」

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JFAアカデミー福島U-18のDF加藤聖(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.22 日本クラブユース選手権U-18大会A組第2節 JFAアカデミー福島U-18 4-1 秋田U-18 前橋フA]

 弾丸フリーキックで同点弾を突き刺し、試合を通じては左サイドを上下に疾走。最後は右サイドハーフにポジションを移し、カットインからダメ押しゴールもアシストした。日本クラブユース選手権2日目、JFAアカデミー福島U-18のDF加藤聖(3年)が見せた存在感は絶大だった。

 前半11分、初出場の秋田U-18に先制点を献上し、ビハインドスタートとなったJFAアカデミー。試合を振り出しに戻したのは背番号6が持つ「一つの武器」(船越優蔵監督)だった。同17分、ゴールやや左斜め前でFKを獲得すると、キッカーの加藤は迷わず左足を一閃。相手の足に弾かれたボールは軌道が変わったが、勢いは変わることなくネットに突き刺さった。

「距離がカーブで蹴るには遠いなと思ったので、ストレートでファーに入れればこぼれ球もチャンスになると思ったので、ストレートで思い切り蹴りました」。“球種選択”をそう振り返った加藤にとって「打った瞬間に入ったな」という会心の一撃。練習後に個人で取り組んできたFK練習が活きた同点弾だった。

 試合後には「気合」の丸坊主も後押ししてか、報道陣からは元ブラジル代表DFロベルト・カルロスに喩える声も向けられたが、2001年生まれのSBは「リバプールのDFアンドリュー・ロバートソンのクロスとかプレーが好き」と照れ笑い。「守備でも献身的にプレーしているところがいいと思って、真似したいと思って見ている」と憧れを明かす。

 実際にセットプレー以外では、“本家”を彷彿とさせる攻撃参加が目を引いた。JFAアカデミーがノウハウとして共有しているというシステマチックなポジショニングの効果もあり、周囲との連係でノッキングする場面はほとんど見られず。「左足のクロスを出せるのでやっていて楽しい」という感想がプレー全体からも見て取れた。

 また、終盤には昨季までプレーしていたという右サイドハーフ起用も難なくこなした。「いろんなポジションをやります」と自信を示したとおり、システム変更直後に左足カットインから斜めのパスを通し、エースFW植中朝日(3年)のダメ押しゴールをアシスト。内容、結果の両面で開幕2連勝に大きく貢献した。

 出身は兵庫県神戸市。中学校入学とともに「寮があってサッカーできる環境が近くにあるのは中学校ではなかなかないし、全国から集まるのでレベルが高い」とJFAアカデミーの門を叩いた。今季で6年目、寝食を共にしてきた仲間とのプレーに「真ん中の崩しとか、サイドからのクロスとか、一つ一つの質が上がってきた」という手応えも感じつつ、個人の面でも存在感を放っている。

(取材・文 竹内達也)
●第43回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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