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悩んだ末に地元・前橋育英に進学の右SB山田涼太「育英に来た意味というものをしっかり勝って証明したい」

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前橋育英高のリーダー格の一人、右SB山田涼太はムードメーカーでもある

 夏の高校サッカー日本一を争う令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)が7月26日に開幕する。17年度の選手権覇者・前橋育英高(群馬)は1回戦で18年度選手権優勝の青森山田高青森)と対戦。チームのリーダー格の一人で、守備力の高さや攻撃参加に注目の右SB山田涼太(3年)が、インターハイへの意気込みなどを語った。

―インターハイ組み合わせの感想は?
「正直最初は、『うわー』って思いましたね。それが正直な感想です」

―青森山田と決勝で戦いたいという思いもあったと思うけれど、初戦というのはどうかな?
「インターハイは大学進路とかにも大事なので、気持ち的に、負けたらというのがありましたね。でも、その後に『(青森山田と)100%の状態でやれる』と考えれば、面白そうだなというのがありましたね」

―勝ったら、2回戦で昨年敗れている大津。みんなの意識も高いのでは?
「チーム内では大津に借りを返すというよりは、初戦の山田でどれだけできるかの方が意識が高い気がしますね」

―(青森)山田は知り合いもいると思うが?
「自分は山田に行こうとしていたので、その練習会とかで知り合った人たちがいて、『おぅ』というのもあると思うんですけれども、育英に来た意味というものをしっかり勝って証明したいですね」

―最後、なぜ育英に進学を?
「やっぱり地元愛じゃないですけれども、地元に貢献したいというのがありましたね」

―個人的にはどのようなプレーをしたい?
「個人的には(チームは)サイド攻撃が中心なので、クロスからアシストしたいというのがありますし、自分は守備が得意なので、そこや球際では負けたくはないですね」

―青森山田や大津の注目選手を止めることで、個人としても上に行くチャンスが広がる。
「(まずはチームだが)チームよりも個が必要な部分もある。そういうところでアピールしていきたいですね」

―自分が引っ張ろうという気持ちはある?
「ありますね。やっぱり。副キャプテンという立場になってから、チームに貢献という思いも強いんですけれども、自分でどうにかしたいという気持ちも全然ありますね」

―個人的にはどのようなSBになりたい?
「今求められているのは安定感の高いというか。ビルドアップもできて、クロスも上げられて、守備もできるという完璧な理想像なんですけれども、それが目標ですね」

―全国制覇した代には後藤田(現青山学院大)という全国大会、世界でも活躍した右SBがいたけれど、どのようなSBになることを思い描いている?
「自分と後藤田さんとの圧倒的な差はスピードなので、自分には『バンっ』という感じのスピードがないので、身につけていきたい。コーチングや1対1の守備、球際では負けていないと思っています」

―どのような大会にしたい?
「一番は優勝したいというのがあるんですけれども、悔いだけは残さないようにしたいですね。『あそこ、足伸ばしておけば良かった』とか、『身体を張っておけば良かった』とかそういう悔いだけは絶対に残さないようにしたいです」

―まさしくそこが勝敗を分ける。
「それを実感できているのが、ここ最近のプリンスリーグだと思う。結構勝ちを積み重ねることができているので、そこはチーム全体で意識することができてきているのかなと思っていますね」

―きょうの練習で山田監督から指摘されていたのは?
「チーム理解度がなかった。FWが落ちてSHが上がるところで、なかなか目と目が合わなかったり、コミュニケーションが取れていなかったりしたので、そういう部分は自分たちの代は突き詰めていかないと勝てないので、良く指導して頂いています」

―育英でここは伸びたという実感している部分は?
「やっぱり人間性の部分は伸びましたね。技術も言われるんですけれども、でも今は結構がむしゃらにやっている感じがあるので、どこが伸びたかというと人間性が一番伸びましたね」

―全国大会への意気込みを。
「群馬県予選決勝は自分のミスで1失点してしまったので、その失点だけは絶対にやらないように最後の最後まで身体を張って優勝してきたいと思っています」

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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