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GK倉持がファインセーブ連発!粘り強い守備見せた丸岡が“ドリブル軍団”聖和学園撃破!

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丸岡高はFW田海寧生の挙げた1点を守り、初戦突破。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.26 総体1回戦 丸岡高 1-0 聖和学園高 金武町陸]

 令和元年度全国高校総体「感動は無限大 南部九州総体2019」(インターハイ)サッカー競技が26日に開幕し、各地で1回戦が行われた。金武町陸上競技場の第2試合では、2年ぶり31回目出場の丸岡高(福井)と8年ぶり3回目出場の聖和学園高(宮城)が対戦。丸岡がFW田海寧生(3年)のゴールを守り切り、1-0で勝利した。

 序盤は聖和学園がMF局田真伸(3年)の力強いドリブル突破や、MF古賀楓真(3年)のドリブル、スルーパスなどで決定機をつくり出す。11分には古賀がゴール前に抜け出し鋭いシュートを放つが、丸岡GK倉持一輝(3年)がパンチングで防ぎ、ゴールはならず。そして、クーリングブレイク直後の25分に試合が動いた。丸岡はMF川中浩夢(2年)が前線のFW田海にパス。「みんな良い守備をしてくれて良いボールをくれたので、自分で勝負して思い切り打ったら入りました」と聖和学園DFラインの背後に抜け出した田海が落ち着いてゴールを決めて、欲しかった先制点を奪った。

 丸岡・小阪康弘監督が「7、8、14番を消さないといけない」と語った通り、聖和学園で高い技術を持つ中盤、MF山下慶次(3年)、MF鳥羽瀬彰吾(3年)、古賀を厳しくマーク。聖和学園は相手陣内までボールは運べたものの、ゴール前をしっかり固められてしまう。それでも前半アディショナルタイムに山下が右サイドから進入しシュートを放つが、これも倉持が弾き返し、前半は1-0と丸岡リードで終える。

 後半、聖和学園は選手を入れ替えながら、自慢の個人技を生かしてゴールに迫るが、丸岡はコンパクトな陣形を保ち、相手の決定機ではゴール前で人数をかけて粘り強く守り続けてゴールを許さなかった。後半アディショナルタイムには聖和学園FW伊勢本貴翔(3年)が右サイドを抜け出してシュートを放つが、またしても丸岡GK倉持がファインセーブ。GKの好守にも助けられ、最後まで守備の集中を切らさなかった丸岡が初戦突破を果たした。

 丸岡の小阪監督は「プリンスリーグで結果を出せているのも『粘り強く』、と言っているから。全国に出てくるチームは強烈なのは分かっていましたから、粘り強さを徹底できました」と最後まで集中を切らさなかった守備陣を誉め称えた。

 また、主将の田海は「ディフェンスで奪ったボールを裏のスペースに蹴るというのがチーム全体の約束事だったので、裏に抜けることだけ考えていました」と語る。「良いセンターフォワードがいたら、一人で持って行けます。田海がいなかったらしぶとく守って田海へ、という戦いはできなかった」と小阪監督は田海の良さを生かし、粘り強く守ってカウンター攻撃というプランがハマったことを喜んだ。2回戦・矢板中央高(栃木)戦に向けて小阪監督は「一戦一戦必死に、先を考えず来た相手に思い切りぶつかるだけ」とチャレンジャー精神で挑む。

 一方、ボールの支配率では上回っていた聖和学園だったが、「もう1つ2つ関わりができませんでした」と加見成司監督も認めた通り、サポートの動きが少なく、攻撃に厚みが出なかった。主将のDF金子力丸(3年)は「足が止まったのは否めません。連動性や勢いがありませんでした。暑さに負けた部分はあります」と振り返る。7月中旬まで20度前後の肌寒い気候がずっと続いた仙台から、猛暑の沖縄での大会へ挑んだことも難しい戦いを強いられた要因となった。

 徹底マークを受けた古賀は「何枚来ても剥がせなければ、このサッカーをやっている意味がありません」とたとえ狭いスペースでもドリブルで抜いて、ゴールを奪えなかったことを悔やんだ。「やることは変えるつもりはありませんし、やってきたことは間違っていたとも思っていません。一人一人がもっと考えて強いメンタルを持ち、良くない状況でチームのために動ける選手を増やし、全体のクオリティを上げていきたい」と金子は次なる目標、選手権を見据え、レベルアップを誓った。

(取材・文 小林健志)
●【特設】高校総体2019

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