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[MOM2933]初芝橋本FW名願央希(3年)_2戦連続ゴール!見せ場は実戦想定の練習を重ねたPKで!!

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決勝PKを決めた初芝橋本FW名願央希(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.27 総体2回戦 初芝橋本1-0作陽 黄金森公園陸]

 流れがどちらにも傾き切らない微妙な展開。その中でのPK獲得。初芝橋本高(和歌山)のキッカー、FW名願央希(3年)は長い間を取った。

「あの間はGKとの駆け引きです。時間を作られた方が、GKは嫌だと思ったので」。普段から実戦を意識してきた。「チームでもPKの練習をするんですけど、練習だからといって丁寧に、ではなく、ボールに“決める!”という気持ちを込めて蹴るようにしています」。

 ボールをセットしてから後ろに5歩、そして左に1歩。その動きはPK時のルーティンになっている。「昨年は違って、後ろに4歩、左に2歩だったんです。でも、一番蹴りやすい角度を自分の中で探していたらこうなりました」と説明した。

 きちんと本番を想定しているからこそ、大事な場面でも落ち着かなかった。決めた右のコースに正確に蹴り込んで決勝点を挙げた。

「作陽さんも僕たちも蹴るシーンが多い試合で。作陽さんは要所でワンタッチやショートパスを入れてきましたが、前日のミーティングで話していたので対応できたと思います。後ろは守ってくれるので前がしっかり得点を決め切らなければいけない展開の中で、PKは絶対に決めないといけなかったです」

 FWとして1回戦は2ゴール1アシスト。そしてこの日も1ゴール。攻撃面の数字が印象的だが、前線からのプレスも行う。

「前からのプレスは絶対。FWとボランチ、SHはしんどいですね。その中でもタフな選手が初橋では試合に出る。誰が見ても評価される部分だとは思います」

 総体前からチームの調子は上向きだという。そして2戦連続ゴールの自分自身も。心配なのは3連戦となる3回戦だが、「連戦になることは分かっていましたし、僕らは1戦1勝なので。あと1回勝てば中日があるので勝って休んで準々決勝に進みたいです」と気持ちを引き締める。

 暑い沖縄の地でタフさは一番の武器かもしれない。そのタフさで3連戦目となる3回戦を超えられるか。それができるだけの士気の高さが、今の初芝橋本にはある。

(取材・文 伊藤亮)
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