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[MOM2935]桐光学園DF佐々木ムライヨセフ(3年)_ 60m独走も!注目アタッカーが左SBとして躍動中

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桐光学園高の左SB佐々木ムライヨセフ(左)は攻守で抜群のスピードを発揮

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.27 総体2回戦 清水桜が丘高 0-0(PK7-8)桐光学園高 金武町フ]
 
 注目アタッカーが、左SBとして躍動した。桐光学園高佐々木ムライヨセフ(3年)は登録されたFW、また左SHではなく、左SBとしてプレー。「1対1で負けないことをモットーにやっているので、しっかりとボールを取って攻撃に繋げていく」という佐々木は、前半から守備での1対1で強さを示すと、攻撃面でも高い位置取りから狭いスペースでパスを繋ぎ、スピードを生かした攻め上がりを見せていた。

 圧巻は後半26分のプレーだ。自陣でボールを奪うと、そのまま前方のスペースを突く形でオーバーラップ。「SBということで爆発的なドリブルでないとあまり攻撃にかかわれない。自分で行けると思った時に行けたのが良かった」。暑さによる疲労が両校の選手に見られる中、異質のスピードで60m以上を駆け上がり、会場をどよめかせた。

 爆発的なスピードと正確な左足の持ち主。6月に彼を左SBへコンバートした鈴木勝大監督は守備力、技術面、そしてスプリント力含めて「現代SBの要素がある」と太鼓判を押す。左SHでのドリブルも魅力だったが、より後方からドリブルすることで「推進力がある方が捕まえられない」と指揮官。本人も「ドリブルする距離が長いので、そこで自分がリズム作れたり、あとは前の選手につけてワンツーで剥がしたりできるのでやりやすい。自分の中でも手応えがあった」。彼の将来のため、またチームにもプラスアルファをもたらすためのコンバートが、個人、チームに成功をもたらしている。

 3バックを併用する桐光学園では左WBとしてもプレー。以前は我の強いところもあったが、人間的に成長してよりピッチで力を発揮できるようになっている。まだまだ繋ぐかクリアするかの判断や、Youtubeも活用して学んでいるという守備戦術の部分も成長していくことが必要。だが、個性的な快足SBは今後が非常に楽しみな存在だ。

「守備から入ってしっかりと自分がアシスト・ゴールで試合を決定づけられたらと思っています」。昨年の準優勝を知る佐々木は今夏、チームメートとともに一戦必勝の構え。勝ち上がるとともに自分をアピールして、上のステージでのチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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