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東福岡に勝利し、桐光学園苦しめた清水桜が丘、選手権で「優勝するためにもっと力を」

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清水桜が丘高のFW松永颯太主将は鋭い仕掛けを見せるも、無得点を反省。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.27 総体2回戦 清水桜が丘高 0-0(PK7-8)桐光学園高 金武町フ]
 
 静岡代表の清水桜が丘高は「強い」チームだった。プレミアリーグ勢・東福岡高との初戦をMF古長谷千博(3年)の2ゴールによって2-0で制すると、この日は前回大会準優勝校の桐光学園高相手に互角以上とも言える戦い。ボールを奪ってから間髪入れずに仕掛ける攻撃スタイルで、相手の9本を上回る13本のシュートを放ち、神奈川王者を脅かした。

 1年時に選手権を経験しているFW松永颯太主将(3年)と伝統のエース番号「8」を背負う古長谷をはじめ、MF野牧稜平(3年)やFW黒田瞬矢(3年)、CB東海林泰地(3年)らが個性を発揮。守りも堅く、U-20日本代表FW西川潤}3年、C大阪内定)を擁する桐光学園に最後まで得点を許さなかった。

 攻撃の精度を欠いた部分もあったが、球際の攻防、運動量でも引けを取らず。PK戦でも正確なシュートを決め続けた。松永は「J内定選手、西川君がいる中で最初はみんな警戒していたところがあったけれど、自分たちのサッカーができれば勝てると思っていた」と話し、得点できなかったことを反省。「最後決めるだけだったので、決定力を上げないといけないと思いました」とエースストライカーは唇を噛んだ。

 松永は巧みな動き出しでボールを引き出し、あわやのシーンを連発していた。だが、大会直前に体調を崩し、ベストコンディションとは言えない状態。加えて「自分的には裏に抜け出すことが一番良い形だと思う。それができていなかった。ボランチやSBとかとコミュニケーションを取っていきたい」と口にしていた。

 今回の2試合で得た自信、悔しさを持って選手権で日本一を目指す。片瀬晴城監督は県内の強豪・静岡学園高相手に我慢、我慢の試合から根拠を持って戦えるようになってきていると認めていた。松永は「この経験を活かして全国で優勝するためにもっと力をつけないといけない。選手権までにチームの団結力とかをつけていきたい。あとは決定力ですね」。次は、「惜しかった」では終わらない。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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