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マンC相手に縦パス連発、横浜FM畠中「もうワンステップ上がるために…」

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横浜F・マリノスDF畠中槙之輔(写真左)

[7.27 EUROJAPAN CUP 横浜FM 1-3 マンチェスター・C 日産ス]

 マンチェスター・シティとの対戦を終えて、横浜F・マリノスDF畠中槙之輔は晴れやかな表情で取材エリアに姿を現した。「あれにまだまだ加わる選手がいて、ベストコンディションになったら…とか考えると、すごいですよね」。これから自らが歩むべき『世界』を間近で体感し、ワクワクした気持ちを隠せない様子だった。

「日本人のセンターバックでもゲームを作れるんだぞというところを見てもらいたいし、守備では自分たちは前からプレスに行くけど、ボールを奪ってショートカウンターで点を取れるんだぞ、日本でもこういうチームがあるぞというのを見てもらいたい」。

 前日練習後にそう語っていたように、ビルドアップにおける存在感は相手が世界のトップレベルでも変わらなかった。「正直、自分のところにプレスは感じていなかったし、全然いなせる自信もあった」。味方のパスを受け、身体の向きを変えつつ、少ないタッチで縦へ。横浜FMでも日本代表でも見せてきたおなじみのプレーは前半から何度も見られた。

「スカウティングでも相手のボランチの間が空くのはわかっていたし、チャレンジしないと試合をやる意味はないと思っていたので、そこは強気に行こうと思っていたのが良い形で出た」。そうした持ち味が通用したことは間違いなく、これから世界を目指していく23歳の自信になっていた。

 しかし、そうした質問が繰り返されるたびに、畠中は何度も「ディフェンスの選手だから悔しい」と強調した。1失点目の場面ではMFケビン・デ・ブライネに一瞬の切り返しで抜き去られ、2失点目もデ・ブルイネのスルーパスに抜け出したFWラヒーム・スターリングになすすべなく破られたからだ。

「1点目は特に自分だったけど、デ・ブルイネ選手はGKとDFにすごく速いボールを入れてくるイメージだったので、そこを切りに行ったら見事に切り返された。やっぱりうまいなと思った」。

「(2失点目は)一回のワンツーでボランチがかわされたし、そこからのデ・ブルイネのスルーパスはえげつないなと思った。正直、プレスがかかっていないのでラインを下げる選択肢はあったと思うけど、プレースタイル的には下げたくない。だから、ああいう風にフリーになる前に止めるしかない」。

 そうしたマッチアップを通じて感じたのはやはり、あのレベルが日常になることの大切さだ。この先、日本代表としてW杯予選を控え、海外挑戦の期待も高まる畠中は「今日も対戦して思いましたけど、向こうで対戦しないと分からないタイミング、間合いは絶対にあるし、もうワンステップ上がるにはそういうのが必要だと思う」とあらためて決意を示した。

(取材・文 竹内達也)
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