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3試合連続0-0PK勝ちの徳島市立は連続無失点止まり、敗退、より「戦う集団」となって選手権へ

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徳島市立高は後半32分にMF大野龍功(中央)のゴールで意地の1点。この1点も冬に繋げる。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[7.30 総体準々決勝 徳島市立高 1-3 富山一高 金武町フットボールセンター]
 
 連続無失点が止まったと同時に、徳島市立高の進撃もストップした。徳島市立は今大会、準々決勝までの全3試合を0-0からのPK戦の末に勝利。四国勢初となる優勝を果たした92年大会以来となる4強入りへ前進していた。

 だが、この日は河野博幸監督も試合後に残念がっていたように、序盤から出足、球際の攻防で劣勢に。そして前半4分、ミスでCKを与えると、ここで注目GK中川真(3年)のクリアが小さくなり、頭でゴールに押し込まれた。

 あっさりと今大会初失点を喫してしまったチームは、立て直すことができない。相手の鋭いファーストディフェンスの前に慌ててボールを失い、守備面でも奪い切れないシーンの連続。そのため、攻撃回数を増やすことができなかった。

 FW木村広也(3年)のスピードを活かした攻撃やMF川人太陽(3年)のロングスローからチャンスも迎えたが、活かすことができず。逆に前半アディショナルタイムの失点で突き放されてしまう。

 後半も先に失点して3点差。MF阿部夏己主将(3年)は「1失点目が早かったし、CKとかロングスローとか攻め込まれることが多くて、相手もレベル上がってくると思っていたけれど、自分たちが対応できていなかった」と悔しがる。

 それでも、諦めずにMF平佑斗(3年)の突破やクロスなどから1点を目指した徳島市立は後半32分に今大会初得点を記録する。交代出場のMF中田舜貴(2年)が右タッチライン際から低いクロス。DFのマークを外したMF大野龍功(2年)が右足ダイレクトでゴール右隅に沈めた。意地の1点。だが、これ以上の追撃をすることはできず、準々決勝敗退となった。

 河野監督は「一つの勝ち方」として無失点を続けたことを評価する。だが、「大会前からの課題」である攻撃面がこの日も課題に。また、富山一よりも消化試合が1つ多かったことで、動けなかったこと、勝利への執着心で下回ったことも敗因となった。

 全てPK戦での3勝だったものの、目標のベスト8入りを果たしたことは価値のある結果。だが、ここから先に行くためには、経験した選手たちが変わっていかなければならない。指揮官は「まだまだ全員が戦うチームではない。本当に戦っている数が少ない」と厳しい声。DF 土田桜介(3年)ら気持ちを表現していた選手もいたが、現状はまだ11人揃っていないという。本気で全国上位、日本一を目指して「戦う選手」を増やさなければ選手権での活躍はない。

 阿部は「目標のベスト8は行けたけれど、自分たちは実際に70分で勝った試合が無いので全然満足していないですし、この経験をどう冬に活かすか意識高くやっていきたい」と語っていた。今夏、可能性を示した徳島市立は、自分たちの現状をしっかりと分析し、より「戦う集団」になって冬へ向かう。

(取材・文 吉田太郎)
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