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[MOM2946]桐光学園FW神田洸樹(3年)_後半ラストプレーで決めた“奇跡のゴール”

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後半アディショナルタイム、桐光学園高FW神田洸樹が右足で優勝ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.1 総体決勝 富山一高 0-1 桐光学園高 金武町フットボールセンター]
 
 令和元年度のインターハイ決勝は、“劇的過ぎる”一撃で幕を下ろした。0-0の後半アディショナルタイム8分、桐光学園高は左タッチライン際でのMF中村洸太(3年)のインターセプトを起点に、FW西川潤(3年)とFW庄司朗(2年)が身体を張ったことで中央のFW神田洸樹(3年)が前向きな体勢でボールを受ける。

 この瞬間、「なんかちょっと運もあるのかなと思った」と神田。シュートコースを塞ぎに来たDFを外しながら右にボールを運んだ背番号11は、そのまま右足を振り抜く。難しい体勢からの一撃だったが、ボールは弾丸ライナーでニアのゴールネットを破った。

「結構、(シュートの際に)腰をひねるのは得意な方なので、練習通りのゴールだったと思います」という神田がスタンドへ向かってダッシュをする最中に試合終了の笛。湧き上がる歓声の中、初の日本一を決めたスカイブルーのユニフォームが歓喜に舞った。

 名門・桐光学園の歴史に新たな1ページを刻んだ優勝ゴール。神田は「本当に2度と無いというくらい“奇跡のゴール”で。それが自分に巡ってきて、本当に運があるなと思いました」と頬を緩めた。

 鈴木勝大監督は「苦しい時間が続いていたので、延長も、PKも覚悟してコーチたちと話していたので、そういう意味でフィジカルが最後に落ちずに神田が決めたのは、チームの成長もそうですけれども、彼の成長も実感しています」と頷く。

 攻撃の中心選手の一人として期待された神田だが、今大会はここまで無得点。守備を重視するチームの中でディフェンス面の頑張りも見せていたが、攻撃面ではボールには絡むもののなかなかシュートチャンスと巡り合えなかった。

 だが、このシーンでは「(桐光学園は)今大会終了間際のゴールが多かったので、ちょっとそれも期待していた」。その期待通りに良い形でボールを引き寄せ、ラストプレーで劇的な優勝ゴールを叩き出した。

 憧れの存在であるMF乾貴士のような、DFを外しながら決めた一撃。「目指している選手に近づけているのは本当に嬉しいですし、この舞台で出せたというのは本当に嬉しいゴールです。(数少ない全国制覇へ導くゴールを決めた選手となったが、)そういう中の一人になれて良かったし、自分だけじゃなくて今まで支えてくれた人や仲間とかのお陰なので、分かち合いたいです」と感謝を口にした。

 トリッキーなドリブルなどを得意とするアタッカーが、チームのために走ることを続けながら決めたゴールは成長の証。今後も得点にこだわっていくこと、チームのために動き続けることを掲げる神田が“奇跡のゴール”をきっかけに、また上を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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