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前線で上下の動き加えた桐光学園FWラナイメアー祈安「選手権では点を獲れるように」

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桐光学園高FWラナイメアー祈安がドリブルで前進。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.1 総体決勝 富山一高 0-1 桐光学園高 金武町フットボールセンター]
 
 桐光学園高のFWラナイメアー祈安(3年)は初戦で思うようなプレーができなかったというが、沖縄特有の気候に慣れると同時に良さを出す回数を増加。「きょうは上下の動きを意識していた」という決勝でも抜け出す動きやFW西川潤(3年)、FW神田洸樹(3年)とのトリオでの崩しにかかわるなど、ゴールを目指し続けていた。

 関東大会予選や県1部リーグで得点しているアタッカーも今大会は無得点。そのため、1点を目指して走り続けたが、シュートを打てないまま後半24分に交代した。「FWなので点獲ることが仕事だと思うので、今大会無得点なのは残念というか良くなかった」と悔しさを滲ませたが、「勝てたのが一番」。東京のFCトリプレッタジュニアユース出身のラナイメアーは「意外と東京では桐光学園知られていないので、広められたのは良かった」と笑顔も見せた。

 イラン人の父と日本人の母を持つFWは「祈安(きあん)」という名を持つ。「イラン、ペルシャ語の名前で日本語で発音しやすい。漢字は当て字というか、良い感じのを選んでくれた。(『きあん』は)イランの昔の王様の名前らしいです」。由来されている名の王と同じく、自分もこの日頂点に立った。

 FWとして貪欲に目指していくのはゴール。「選手権も大事ですし、Kリーグとかもある。この良い流れを切らさないで選手権に上手く続けて、選手権では点を獲れるように頑張りたい」。この日、ヒーローの座は右サイドなどでコンビを組むことの多いFW神田洸樹(3年)に譲ったが、選手権では自分が大一番でゴールを決める。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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