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女子決勝で決勝点の十文字DF月東「みんなの思いで決めたゴール」

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後半30分、十文字は左SB月東優季乃(右)が決勝ヘッド。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.1 総体女子決勝 十文字高 1-0 日ノ本学園高 金武町フットボールセンター]

「いつもセットプレーは練習してきたので、自分だけでなくてみんなの思いで決めたゴールでした。人生で一番くらいに嬉しい」

 0-0の後半30分、十文字高は敵陣右中間からのFKをプレースキッカーのMF藤田美優(3年)が右足で蹴り込む。これを大外の位置でフリーの左SB月東優季乃(3年)がヘディングシュート。渾身の一撃が左隅に決まり、決勝点となった。

 主将のMF三谷和華奈(3年)が「とても苦しい時間が続いた中で、自分と同じ代の月東が決めてくれて嬉しいです」と評した決勝ゴール。左サイドで切り替えの速さや力強い攻守を見せていた月東が、高校日本一を懸けた一戦でヒロインになった。

 セットプレーは準備してきたが、最後は選手たちの判断で変化。野田明弘監督は「ある程度基本をやったけれど、選手が主体的にやったことが実を結んだと思います」と讃えた。選手の意見を取り入れる野田監督の下、自分たちで意見を出し合って磨いた攻撃、そしてセットプレー。それが全国決勝での決勝点をもたらした。

 月東は「本当に日本一は初めての経験なので凄く嬉しいですし、サポートの仲間、監督や家族に感謝したいです」と感謝。その一方で、チャレンジャーとしてまた冬の選手権へ向かうことを誓っていた。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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