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部員80人の思いを力に。成長続けた十文字がインハイ女子制す

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十文字高はサポートメンバーや父母の思いも優勝に繋げた。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.1 総体女子決勝 十文字高 1-0 日ノ本学園高 金武町フットボールセンター]

「(部員)80人連れてきたので、本当にメンバーだけでなくて80人の思いというのをまずはサポートの選手がしっかりと届けてくれた。それを選手がしっかりと感じてくれて、ピッチで表現してくれたことが繋がったんじゃないかと思います」

 十文字高の野田明弘監督は優勝の要因について、猛暑の連戦、苦しい時間帯で良く相手の攻撃に対応したこと、そしてサポートメンバーを含めた80名の日本一への思いを挙げていた。

 主将のMF三谷和華奈(3年)も「本当に自分たちのメンバー17人だけでなくて、サポートのみんなで部員が80人いるんですけれども、全員で戦わないとインターハイとか大きな大会を乗り越えられないと去年の先輩方から教えて頂いていたので、試合に出られなくても外から応援するとか、揃った応援をするというのは凄い伝統として意識していましたし、サポートのみんなには感謝しかないです」と感謝の思いを口にしていた。

 強烈なシュートを連発していたFW原田えな(3年)とU-16日本女子代表FW藤野あおば(1年)の2トップは強力。縦へのスピードのある三谷、決勝でも好セーブを見せたGK 白尾朱寧(3年)、守備の要・CB杉澤海星(2年)、中盤のバランサーMF村田莉菜(2年)、そして藤尾と5人が大会優秀選手に選出されたが、そのほかの選手たち、サポートメンバー全員で掴んだ優勝だった。

 指揮を執った野田監督は広島ユースや早稲田大で活躍し、FC岐阜、福島ユナイテッドFCでもプレー。昨年から十文字のコーチを務め、今年監督に就任した。その指揮官は「今年、最初から日本一という目標を掲げてその中でサッカーだけでなくて、人として、高校生としてというところで成長を促しながらサッカーも成長したことが今回の優勝に繋がった」と語り、彼女たちの人としての成長も大きかったと分析する。

 そして、野田監督は昨年までの7大会で5度優勝している日ノ本学園高にチーム、応援も力を引き出してもらい、チャレンジャーとして成長できたこと、また素晴らしい環境を提供してくれた大会への感謝も口にしていた。

 野田監督自身にとっても初優勝。「伝統を守ることを意識しながら、自分の力というよりは十文字高校という伝統にここまで連れて来て頂いたと思います」と指揮官は謙虚に語ったが、決勝でも相手を見ながら判断し、攻守にスピード感のあるサッカー、最後まで集中力切らさず戦う姿勢を発揮させて伝統校に新たな歴史を加えた。

 次の大目標は冬の選手権優勝。優勝を逃し、選手権に懸けて来るチームの成長を上回ることは容易ではない。それでも、「変化を加えながら選手権に」という野田監督の下、80人の部員が思いを一つに2冠を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

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