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初優勝・桐光学園支えた鈴木マネ、父である監督へ「『ありがとう』って声を掛けたいです」

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サポートメンバーと桐光学園高を支えた鈴木美南マネージャー(中央)は父・鈴木勝大監督とともに日本一。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.1 総体決勝 富山一高 0-1 桐光学園高 金武町フットボールセンター]

 悲願の初優勝を果たした桐光学園高の鈴木勝大監督は、教え子たちの手で宙を舞い、ウォーターシャワーを浴びせられた後、わずかに間を置いてから取材陣に語り始めた。第一声は「こんなに気持ちの良いことは、この仕事をしていて他にないです」。最大の目標が選手権の日本一であることは変わらない。それでも勝ち取った日本一に充実の表情を見せていた。

 鈴木監督は桐光学園で主将を努め、その後、国士舘大を経て福岡や鳥栖、熊本でプレーした経歴を持つ。コーチを経て13年から桐光学園の指揮を執る指揮官は、プロの厳しさも高校サッカーで勝つことの難しさも学んできた指導者だ。

 その鈴木監督はコーチ陣に感謝する。「ウチ、ボク以外はコーチたちが凄く優秀なので、コーチたちの分析とかメディカルのケアとかセットプレーの確認が凄く大きな力になっていると思います。コーチングスタッフに関しては、他のチームのどこにも負けない自信を持っているので、それも要因だったと思います」

 今年の高校生プレーヤーで最も注目されるFW西川潤主将(3年)らポテンシャルのある選手たちが1-0で勝つサッカーに徹して掴んだ日本一。加えて、“勝利の女神”の存在も大きかった。

 55名の部員を一人で支えるマネージャー、鈴木美南さんは鈴木監督の愛娘。情熱的な印象の指揮官だが、鈴木マネージャーによると、自宅の姿は異なり、サッカーになると闘争心が湧き出てくるタイプの監督だという。

 苦労もしながら、チームを支えてきた鈴木マネージャーは、父とともに経験した日本一について「凄く嬉しいです。最初全然実感無かったんですけれども」と微笑み、間近で見た父の喜ぶ姿を「嬉しいそうでした。良かった」と喜んでいた。

 監督である父や家族の理解もあって続けてきたマネージャーの仕事。鈴木監督に「ありがとう、って声をかけたいです」と語った鈴木マネージャーは、受験勉強に取り組みながら目指す選手権へ向けて「選手のことをできるだけサポートして優勝できるように」と口にした。

 父と娘がともに迎える最後の選手権。鈴木監督は昨年度の1回戦で大津高に0-5で大敗した傷は「まだ癒えていないです」と語る。喜びに浸っていられる時間は少ない。「あの大会でやり返していかないと本当の意味での消化にはなりません」「那覇空港出る頃には冬の選手権に切り替えさせたいと思っています」という指揮官とコーチングスタッフ、鈴木マネージャー、選手たちが新たな目標に向かってまた歩み始める。 

(取材・文 吉田太郎)
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