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2戦連続AT被弾で10戦未勝利名古屋、リード展開で本職CB下げた苦しい事情

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名古屋の風間八宏監督

[8.4 J1第21節 浦和2-2名古屋 埼玉]

 まるで勝ち方を忘れてしまったかのようだ。前節同様、後半アディショナルタイムにクロスをヘディングで合わされての失点。2戦連続となる“土壇場同点弾”を浴びた名古屋グランパスの未勝利はついに10戦に伸びた。

 後半26分、名古屋はDF宮原和也に代えてMF長谷川アーリアジャスールを投入。本職のCBを下げてMF和泉竜司を同ポジションに下げて対応した。リードした展開で本職のCBを下げる交代策は、“風間八宏監督らしさ”を感じさせたが、指揮官によると交代せざるを得なかったのだという。

「足がもとから良くなかった。和也と(前田)直輝に関してはそのまま続けると怪我をしてしまうので、代えるしかなかった。状態は見ていないが、酷くならないようにというところです」

 試合の入りは良かった。前半2分に右サイドを崩した前田のクロスを和泉が押し込んで先制。その後も主導権を握り続け、同25分にはFWガブリエル・シャビエルのクロスを前田が合わせて、リードを2点に広げた。

 しかし2-0というスコアはやはり安全圏ではない。前半35分のビッグチャンスをFWジョーが決めきれずに突き放せなかった名古屋は、前半アディショナルタイムに失点。そして後半は1点を守りに行ってしまったのか、ピンチの連続。最後の最後にまたも悪夢をみることになった。

 3バックはDF中谷進之介を真ん中に、DF太田宏介と宮原で形成。宮原が下がってからは和泉と、本職のCBは中谷のみという状況になったことで、より奮闘が際立った。

 ただ中谷は「ボールを奪った時に落ち着かせないといけないのに、蹴ってしまうことが多かった。自分も含めてパスミスが多かった」と反省する。「自分たちはどうしても運動量が落ちてしまう」と試合運びに課題を見出すと、「耐えるしかないなという感じでいたが、2試合連続で“勝ち点2”を失っている。自分自身に腹が立つ」と表情をこわばらせた。

(取材・文 児玉幸洋)
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