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新たな刺激を受ける名古屋DF太田宏介「期待に応えたい」

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名古屋グランパスDF太田宏介(後列右)

[8.4 J1第21節 浦和2-2名古屋 埼玉]

 今夏、新天地を求めた。7月2日にFC東京から名古屋グランパスへの完全移籍が発表されたDF太田宏介(32)は、追加登録完了後の2試合で先発フル出場を果たし、新たなスタートを切った。

 今季FC東京では出場機会をなかなかつかむことができず、「環境を変えることがベストだったし、必要としてくれるチームでプレーすることを欲していた」と獲得に名乗りを挙げた名古屋への移籍を決断。すると7月20日の第20節G大阪戦でスタメンデビュー。続く浦和戦でも先発の座を託された。

 入るポジションは「初めて。やったことはなかった」という3バックの左。しかし、体を投げ出してゴールを守り、巧みなカバーリングで危機の芽を摘み取るなど、本職の守備面で貢献するだけでなく、「風間(八宏)監督からポジションに関係なく、前に行けるときは行っていいと言われた」と果敢に前線まで駆け上がって攻撃に厚みを加える場面もあった。

 しかし、名古屋は前半25分までに2点のリードを奪いながらも、前半アディショナルタイム、そして後半アディショナルタイムに失点して2-2の引き分け。10試合連続未勝利と長いトンネルから抜け出せずにいる。前節G大阪戦でも後半アディショナルタイムに同点ゴールを献上しており、「もったいない。試合の運び方のところで悔しさが残る」と唇を噛んだ。

 30歳を越えて決断した名古屋への移籍。チーム状況は決して芳しくはないものの、本人は「自分たちが主導権を握る、ボールを握るチームに来て新しい発見も多いし、勉強になる。今までとは違うアプローチをしてくれるから、練習から学ぶことが多い」と新たな刺激を受けている。

「この年齢でまだまだ成長できる、というところを期待してくれて、そういう評価をしてくれて僕のことを取ってくれた。期待に応えたいし、次こそは絶対に勝ちたい」。次こそは勝利を――。新天地で初となる歓喜を味わうため、次戦に向けて最高の準備を進めていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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