beacon

“キレキレ”前田1G1Aもエースはまだ沈黙…10戦未勝利名古屋、ジョーは10戦不発

このエントリーをはてなブックマークに追加

前田の1G1Aで10戦ぶり勝利かと思われた名古屋だったが…

[8.4 J1第21節 浦和2-2名古屋 埼玉]

 5月12日の浦和戦以来となる10戦ぶりの“サンドイッチ勝利”を目指した名古屋グランパスだったが、2試合連続となる後半アディショナルタイムの失点によってドローに持ち込まれた。

 攻撃面は“キレキレ”のFW前田直輝がけん引していた。開始2分には右サイドでMF青木拓矢を抜き去る完璧な突破でMF和泉竜司の先制点をアシスト。前半25分にはFWガブリエル・シャビエルのクロスを左足に当てると、GK西川周作の股下を抜くシュートでゴールネットを揺らした。

 しかしチームは前半アディショナルタイムに1点を返されると、後半は一転して守勢に回る展開に。そして最終盤に耐え切れず、同点弾を許してしまった。前田も「0-2で折り返すのと1-2で折り返すのは違う」と自身がシュートを外した流れから喫した失点ということもあり、自戒の念を込めて話す。

 さらに「ちょっと勝ててないのがあるのかなと思う。チームとしては行けるときは行こうと話していたが、行ってはがされるのが怖いのか、全体的に重くなってしまったというのが正直な印象。誰がリーダーシップを取ってやるのか。どれだけ選手間で出来たかというと、はてなマークが残る」ともどかしさも語っていた。

 重たい空気を払拭するためにも、エースの得点が必要だ。昨季は得点王の活躍だったFWジョーは、今季ここまで5得点。チーム得点王に変わりはないが、5月12日の浦和戦以来、10試合ノーゴール。つまりジョーの得点が止まってからチームが勝てていないということになる。

 前半35分にはシャビエルの縦パスでゴール前に抜け出してGKと1対1の状況となるが、シュートは西川周作に止められて、決定的な3点目を決めることが出来なかった。

 ジョー自身も「いろんなチャンスがあった中で、決めきれなかったことが一番の原因」としっかり反省。ただし「自分たちの試合の内容は悪くなかった」と前向きな意見も話すと、「サッカーはこういうスポーツ。攻め切って決めきらないと、追いつかれてしまう。そこはチームとして勉強になった」と繰り返して、切り替えの重要性を説いているようにみえた。

(取材・文 児玉幸洋)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP