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中東移籍の元韓国代表MFが涙の告白「現実を受け入れなければならなかった」

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元韓国代表MFク・ジャチョル(左)が中東移籍の経緯を説明

 夢はあったが、最終的には現実を受け入れたようだ。ブンデスリーガで9年近く活躍したアウクスブルクの元韓国代表MFク・ジャチョル(30)が中東の舞台で新たなサッカー人生を始めることになった経緯について、ファンに明かしている。自身のユーチューブチャンネルで語った内容を韓国『ヨンハプ・ニュース』が伝えた。

 ク・ジャチョルは母国の済州ユナイテッドから2011年1月にボルフスブルクに加入。その後、アウクスブルクへのレンタル、マインツへの完全移籍を経て、2015年8月にアウクスブルクへ完全移籍した。ブンデスリーガでは通算211試合に出場し、28得点を記録。今夏にアウクスブルクから3年間の契約延長オファーを受けたが、カタールのアルガラファへの移籍を選んだ。

 韓国代表として2度のW杯出場を誇るMFは「アウクスブルクから悪くないオファーを受け、契約延長についてたくさん悩んだ。中東のチームからも移籍オファーが継続して入ってきたが、断ってきた」と話している。

 その理由は「ブンデスリーガの上位チームで1年でも2年でも挑戦を続けたいと思った」からだと説明。「しかし、思ったほどドイツの上位チームに行くのが容易ではなかった。長い間待っていたが、現実を受け入れなければならないと思った」とアルガラファ移籍を決断するまでの経緯を打ち明けた。

 続けて「中東のクラブがずっとオファーをくれて感謝している。どこに行ってもサッカーを楽しむことが一番重要だ。30歳を過ぎると、いろいろなことを考慮しなければならない」と付け加えている。

 また、「精神的にも環境的にも順風満帆に育ってきた選手ではなかった」と子供の頃を回想すると、堪え切れずに涙を流す場面も。「中学校の時からプライドを捨てて努力し、挑戦を続けてきた。今でもユース年代への関心はとても高い。多くの若い選手を助けたくて、このユーチューブを始めたんだ」と語った。

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