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[SBS杯]自分の活躍次第で「愛媛を見る目も変わる」。U-18日本代表の右SB三原が2アシスト!

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U-18日本代表の右SB三原秀真(愛媛U-18)は2得点をアシスト

[8.8 SBS杯 U-18日本代表 2-0 U-18ベルギー代表 藤枝総合]

 愛媛産のSBがU-18日本代表で躍動中だ。DF三原秀真(愛媛U-18)は8日、U-18日本代表の右SBとしてU-18ベルギー代表戦で先発出場。チームの全2得点をアシストして勝利に大きく貢献した。

 本人は「2アシストという目に見える形で結果を残せたのは良かったんですけれども、他の場面でミスがあったので、そこは改善しなければいけないと思いました」と納得していない。

 それでも、前線につけるボールの精度やタイミングの良いオーバーラップを連発。前半30分にはFW藤尾翔太(C大阪U-18)とスイッチする形で中へ切れ込み、MF小田裕太郎(神戸U-18)の先制ゴールをアシストすると、後半14分には右サイド後方から絶妙な縦パスを藤尾へ通して2点目も演出した。

 得点者の藤尾が「三原も評価して欲しい」と口にしたほどの好パス。この日、U-18日本代表の右SBを務めた三原、左SBを務めた加藤聖(JFAアカデミー福島U-18)はいずれも今年初招集された選手だ。地方の愛媛、プリンスリーグ東海に所属するJFAアカデミー福島U-18から“発掘された”2人が躍動。相手の布陣に対応しながら、エネルギーのあるプレーを見せた三原、加藤については抜擢した影山雅永監督も高評価を与えていた。

 三原は前日のトレーニングで攻撃参加のタイミングや連係の感覚を掴んだのだという。それまでは相手の守りに引っかかることが多かったが、感覚を掴んだことで迷いなくプレー。6月のポルトガル遠征を加えてまだ2度目のU-18日本代表合流だが、ここから強みを発揮すると同時にミスを減らし、コアメンバーに加わって行く意気込みでいる。

 愛媛出身の選手としてでは日本代表DF長友佑都が有名だが、これまで愛媛FCから年代別日本代表に加わった選手はわずか。それだけに、三原は「愛媛(FC U-18)は今年、プレミア(リーグWESTに)上がって周りからも『全然弱い』みたいに見られたと思うんですけれども(開幕戦勝利後9連敗で現在最下位)、自分が代表に入ることで愛媛を見る目も変わると思う。自分がここに残っていくことで周りからの目も変わっていくと思うので、もっと高いところを目指してやっていきたい。自分自身、ポルトガルに呼ばれてからアジアの1次予選(11月)を凄く意識するようになりましたし、そこに入っていくためにもこのSBSで結果を残さないとダメだと思う」と意気込んだ。

 左右両SBで攻撃力や上下動などの強みを発揮する才能が、年代別日本代表に定着してアジア、そして世界へ。“愛媛代表”の責任感も持って、這い上がっていく。

(取材・文 吉田太郎)

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