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デフサッカー日本代表FW林滉大がドイツのTuSモンタバウアーに合流。8・18の開幕スタメンは?

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提供:World Football Connection株式会社

 難聴の人がプレーするデフサッカー日本代表FW林滉大がドイツ7部相当のTuSモンタバウアーに移籍後、初めて現地での様子を明かした。背番号は23。3-5-2システムのWB(ウィングバック)でチャンスメーカーとして期待されている。林が明かす。

「TuSモンタバウアーは前回の渡航で練習に参加していたので、(合流前から)レベルは把握していました。GKはマンチェスターシティのユース出身の選手です。新加入組の選手のレベルはかなり高くて嬉しかったです」

 5月に一時帰国していた林は、ビザ発給が当初の予定より2週間ほど遅くなり、チームには7月17日から合流。すでに試合にも出場し、レギュラー争いをしている。ドイツを中心に、サッカーの海外挑戦をアシストする「World Football Connection株式会社」が用意した家で、林を含めて日本人5人でルームシェアしながら生活。うち3人は5部リーグでプレーし、残る2人は、林と同僚の日本人プレーヤーだ。ドイツの一般家庭にはクーラーがなく、気温が40度近くまであがる日が続いたが、暑さに耐えながら週3、4日、夜に行われるチーム練習に参加。それ以外にも、林は練習が行われない午前中に週4日ほど、バスで30分ほど揺られてジム行き、体を鍛えている。

「ピッチ外では、チームメイトとメッセージでやりとりしているので、そこで少しずつ生活面のドイツ語を覚えていっている感じです。現在は片言のドイツ語とジェスチャーでコミュニケーションを取っています」とチームにも馴染んでいっている様子だ。

 TuSモンタバウアーは7月中旬に開催された、約10チームが参加したフレンドリーカップ戦で優勝。7月31日には、日本の天皇杯の地域予選にあたる「ポカール」で林は後半から出場し、チームの勝利に貢献した。この試合は負傷を抱えていたこともあり、後半からの出場だったが、負傷さえなければ先発していた可能性もある。8月18日にはいよいよリーグ戦(ベツィリクスリーガ)で開幕戦(ドイツ西部に位置するヴァルメンロート戦)でのスタメンも視野に入る。

「試合に出てゴール・アシストという目に見える結果を残してチームの勝利に貢献したいです。それしか頭にありません」

 チームには林以外に障害のある選手はいない。その林がドイツで「ゴール」という足跡を残すことによって、同じ境遇にある人たちを勇気づける第一歩になる。

(取材・文 林健太郎)

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