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[和倉ユース大会]前から圧力掛け続けて神戸U-18撃破!浜松開誠館が決勝進出!

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浜松開誠館高MF壽山和也は決勝点を決めた

[8.10 和倉ユース大会準決勝 神戸U-18 0-1 浜松開誠館高 和倉多目的G]

 ユース年代の選手育成を最大の目的に、指導者相互の親睦と交流を促進するとともに、日本サッカーの発展に寄与することを目的とした「第32回石川県ユースサッカーフェスティバル」が7月22日から8月20日までの1か月間かけて開催されている。

 大会期間中には計9大会が開催され、のべ316チームが参加。そのトップトーナメントである「第7回和倉ユースサッカー大会」は10日午前、準決勝を行った。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)と浜松開誠館高(静岡)との一戦は浜松開誠館が1-0で勝利。浜松開誠館は10日午後の決勝で前橋育英高(群馬)と戦う。

 プリンスリーグ東海所属の浜松開誠館がプレミアリーグ勢の神戸U-18を破った。前半3分、右SB岡部直弥(2年)の右クロスをMF壽山和也(3年)が合わせて先制点を奪う。浜松開誠館は全員のボールに対する執着心、がむしゃらさの強さを感じさせる戦いぶり。神戸U-18は成長株のMF押富大輝(2年)やU-17日本代表MF山内翔(3年)中心に攻撃を組み立てるが、浜松開誠館は幾度かインターセプトからチャンスに結びつけた。

 神戸U-18は決勝トーナメント2試合で7得点と好調。幅と深みを活用してボールを動かしていたが、最終ラインからのコーチングでチームを引き締めるCB吉田真那斗(3年)やGK菅沼一晃(3年)中心に堅い浜松開誠館の前にミスも出て、なかなかシュートまで持ち込むことができない。

 逆に後半序盤も浜松開誠館がプッシュ。壽山の折り返しからMF加藤大晟(2年)が決定機を迎えたほか、セットプレーの本数を増やして相手にプレッシャーをかける。そして、後半21分、22分にはいずれもサイド攻撃から決定機。神戸U-18もボールを繋いで相手を押し込み、MF加藤悠馬(3年)の突破などからシュートシーンを作り出した。

 だが、神戸U-18は野田知監督が「これまでの試合はプレッシャーを剥がすことができていたけれど、開誠館さんは前の圧力が凄くてなかなか進めなかった」と評したように、30分ハーフのゲームを走りきった浜松開誠館が1-0で勝利。“格上”の強敵を倒して決勝進出を決めた。

(取材・文 吉田太郎)

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