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鹿島FW上田綺世、感慨の本拠地デビューV弾「僕はあっち側で手を伸ばしていたほうだった」

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サポーターと歓喜を分かち合った鹿島アントラーズFW上田綺世

[8.10 J1第22節 鹿島2-1横浜FM カシマ]

 記念すべきプロ入り初ゴールが上位対決を制する決勝弾。鹿島アントラーズFW上田綺世が鮮烈な本拠地デビューを飾った。試合後には「僕はあっち側で手を伸ばしていたほうだった」というゴール裏サポーターと歓喜を共有。「子どもたちに目指されるような存在になっていけるように頑張りたい」と決意を語った。

 7月下旬に法政大サッカー部を退部することが発表され、正式登録から3試合連続の途中出場。過去2試合は1分、4分という短い時間だったが、3試合目は残り17分間で出番となった。「まずは守備を頑張って、とにかく点を取って来い」。そんな指揮官のメッセージに後押しされ、思い出のカシマにプロ入りして初めて降り立った。

「あれだけ多くの方に名前を呼ばれることはなかったし、僕はあっち側で手を伸ばしていたほうだったので、すごく感動もある」。中学時代は育成組織の鹿島アントラーズノルテジュニアユースで育ち、ユース昇格を逃した後も鹿島学園高に進んだ地元の有望株。そんな20歳に1-1で迎えた後半42分、大仕事が待っていた。

 中盤で前を向いたMF三竿健斗がゴール前にフィードを送ると、巧みにスペースを探したMF土居聖真が頭で落とす。その瞬間、上田はバックステップで開くような動きでマークを剥がし、フリーで受けることに成功した。この動きはベンチから眺めていた直前の試合展開を踏まえたものだったという。

「今日はオフサイドのジャッジがあやふやで、僕は審判じゃないし、中にいた人間じゃないのでオフサイドだったかはよくわからないけど、そういういざこざがあった中で、自分の1点がそうならないようにというバックステップ。聖真くんからの落としを受ける時にそれを気をつけた」。

 そうして迎えたボールを冷静な右足ダイレクトシュートでゴール左隅へ。入った瞬間、喜びを爆発させた上田はサポーターに向かってガッツポーズを見せ、チームメートとも歓喜を分かち合った。試合はそのまま2-1で終了。ヒーローとして表彰を受けた上田は「アヤセ!」のコールに呼ばれ、スタンドに登ってサポーターと向き合っていた。

 取材エリアでは大勢の報道陣に囲まれた上田。そこで力強く語ったのは自身のゴールよりも、鹿島で育った子どもたちへの思いだった。「僕のここまでの経緯を知らない子どもたちがほとんどだけど、少しでも上田綺世を知ってもらって、目指されるような存在になっていきたい」と決意を示した。

 その反面、自身の初ゴールについては冷静だった。「ここまで2試合、点を取れていなかったので、やっと取れて良かった」と淡々と振り返った20歳は「このまま流れに乗っていければいいけど、これで楽になるわけじゃないし、毎試合それ以上のパフォーマンスを目指して点を取りたい」とあらためて意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
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