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[関東]法大が上田退部後初勝利、5発大勝天皇杯でG大阪戦へ「勝てるように準備していきたい」

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法政大が5発快勝で弾みをつけて14日の天皇杯G大阪戦に向かう

[8.10 関東大学1部第11節 法政大5-0駒澤大 NACK5]

 関東大学サッカー1部第11節が10日に行われ、法政大駒澤大に5-0で大勝した。法大は3戦ぶりの勝利で勝ち点17。連敗の駒大は同19で前期リーグの戦いを終えた。

 試合序盤から主導権を握り続けた。法大は前半11分にはDF高木友也(3年=法政二高)とのコンビネーションで左サイドを突破したFW田中和樹(2年=浦和学院高)のクロスをMF服部剛大(3年=横浜FCユース)が右足で合わせて幸先よく先制。さらに同35分には服部が右サイドから放ったシュートはGK杉本陸(3年=新潟明訓高)に防がれたが、跳ね返りを田中が蹴り込んで追加点。そして同43分にはDF関口正大(3年=新潟明訓高)の右クロスを服部が右足で合わせるなど、前半だけで3点のリードを奪うことに成功する。

 後半に入ると一気の2枚替えでリズムを変えようとした駒大の反撃に遭うが、同15分にCKをDF真下瑞都(3年=矢板中央高)に合わされたヘディングシュートはライン上でかき出して難を逃れる。すると逆に同27分、左CKをDF加藤威吹樹(4年=広島ユース)が頭で合わせて加点。そして後半43分にはFW松澤彰(4年=浦和ユース)のポストプレーからMF竹本大輝(3年=成立学園高)がボレーで押し込む。途中出場の2人によって、ゴールラッシュが締めくくられた。

 法大は先月、東京五輪世代のエース候補のFW上田綺世(3年=鹿島学園高)が退部して鹿島アントラーズに入団することを決断。シーズン途中に大エースが抜けるという試練を迎えている。実際、上田退部後の初戦となった8月4日の東洋大戦はスコアレス。同7日の専修大戦は3-4で競り負けるなど、“上田不在”の影響を感じずにはいられない結果が続いていた。

 うっ憤を晴らすかのような快勝劇で、上田退部後初勝利を飾った法大。14日に行われる天皇杯3回戦のG大阪戦に向け、これ以上ない弾みをつけた。長山一也監督も「僕らは失うものはない。関東の大学はうちしかいない。東京で試合もできますし、勝てるように準備していきたい」と気合十分に話していた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

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