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ブラサカ日本代表の川村、寺西、佐々木が新チームに移籍

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クラブでもチームメートとなる川村怜(中央)と佐々木ロベルト泉(左)

 日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は2020年度(2019年8月1日~2020年7月31日)の地域リーグ参加チームを発表した。

 注目は全盲クラスの東日本リーグで、品川に拠点を置くパペレシアル品川が新たに参戦。そこにブラインドサッカー日本代表のエース川村怜寺西一佐々木ロベルト泉が加わることがわかった。また寺西が昨季まで所属していた松戸・乃木坂ユナイテッドはファンタス千葉SSC 松戸ウォーリアーズと乃木坂ナイツに分かれて参加。佐々木ロベルト泉が所属していたVivanzareつくばはAvanzareつくばとして1チームで参加する。

 川村は「Avanzareつくばだと(周りにいい選手がたくさんいて)頼れてしまう。より、自分がやらなきゃいけない環境に身を置きたかったんです」と明かしていた。川村が移籍を決断した後に寺西や佐々木の加入が決まり、川村が考えていた当初のチームより戦力的に充実したチームとなった。

新チームでさらなる飛躍を期待される寺西一

 川村は昨シーズンから厳しい環境に身を置き、窮地に立たされても局面を打開できる「個」の強さを磨くことにこだわってきた。昨季まで所属していたAVanzareつくばには、佐々木や日本代表強化指定選手のアブディンモハメド、日本代表候補の森田翼や山川聖立らがいて、目の前の勝負に勝とうと思ったら周りの選手に簡単に頼ることができた。しかしあえてVivanzareつくばと2チームに分かれて、実力ある他の選手と別のチームで戦うことで、他の選手に頼れない状況を作って自分の個の力をあげることと、他の選手への出場時間を増やして底上げを図る狙いもあった。私生活では子供が生まれたばかりで、つくばに頻繁に通うことが困難になったことも関係ありそうだ。川村は常々、こう明かしている。

「常に維持ではなく、変化をもとめてチャレンジしたい。それが成長につながるかなと思っています」

 五輪イヤーに新天地でスタートすることは周囲から見ればリスクを背負うように見えるが、川村にとっては当たり前のこと。1年後、初出場で本気で金メダルを目指しているからこそ、パラリンピック本番もいばらの道が待っていることは想像できる。その時に起こるであろうピンチ、窮地をどうやって乗り越えていくか。日常からひとつひとつクリアした先に、輝かしい栄光が待っていると信じている。

▼2020年度登録チームと地域リーグ参加チーム
≪ブラインドサッカー東日本リーグ≫
★東日本大会ページ
Avanzareつくば
Derroto Saber茨城
埼玉T.Wings
ファンタス千葉SSC 松戸ウォーリアーズ
GLAUBEN FREUND TOKYO
free bird mejirodai
たまハッサーズ
乃木坂ナイツ
パペレシアル品川
buen cambio yokohama

※ロービジョンフットサルクラス
FC SFIDAつくば
CA SOLUA 葛飾
Grande TOKYO

≪ブラインドサッカー北日本リーグ≫
ナマーラ北海道
コルジャ仙台ブラインドサッカークラブ
新潟フェニックスファイヤーズ

≪ブラインドサッカー中日本リーグ≫
山梨キッカーズ
F.C.長野RAINBOW
Mix Sense名古屋
ツエーゲン金沢BFC

≪ブラインドサッカー西日本リーグ≫
大阪ダイバンズ
兵庫サムライスターズ
岡山DEVIL BUSTERS
A-pfeile広島BFC
ラッキーストライカーズ福岡
LEO STYLE北九州
琉球Agachi

(取材・文 林健太郎)

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