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神戸電撃加入の藤本憲明、合流1週間で初ゴール「得点という結果が欲しかった」

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移籍後初ゴールを挙げたFW藤本憲明

[8.14 天皇杯3回戦 神戸4-0大宮 NACK]

 ヴィッセル神戸に電撃移籍したFW藤本憲明が移籍後初ゴールを挙げた。今夏の移籍市場で大分から神戸に加入した藤本は天皇杯3回戦大宮戦で初先発&フル出場を飾り、初ゴールをマーク。「移籍してきて、やっぱり得点という結果が欲しかった」。両チーム最多となる5本のシュートを放ち、しっかりと結果につなげた。

 2トップを組んだFW田中順也が前半20分、後半3分に連続ゴールを挙げ、2-0で迎えた後半9分だった。MF山口蛍の縦パスで背後に抜け出し、エリア内に侵入。鋭く仕掛けると、相手DFをかわして右足シュートを突き刺した。

 今月7日に移籍が発表され、合流からわずか1週間。「決め切る力をつけないといけないという反省点はある」と課題を挙げつつ、「何度も蛍からいいボールが来たし、走れば(パスが)出てくるというのは再確認できた。手応えもあった」と語った藤本。トルステン・フィンク監督も「順也といい連携をしていた」と評価した。

 2012年に当時JFLの佐川印刷SCでキャリアをスタートさせ、J1までステップアップした苦労人。18年に大分に加入すると、初挑戦だったJ2の舞台で26試合12得点と活躍し、J1昇格に貢献した。今季は自身初のJ1の舞台で21試合8得点をマークし、大分の快進撃の立役者となっていた。

 4-0の勝利に貢献し、試合後はコミカルな即興ダンスで神戸サポーターを盛り上げた藤本。大分時代は右手で『L』、左手で『T』を描く「ラブトリニータ」を意味する『LTポーズ』のゴールパフォーマンスが愛された。神戸での新パフォーマンスも考案中で、「もちろん考えます。みんなが真似できるものを考えたい」と笑顔をこぼした。

 新天地で公式戦初ゴールを挙げ、次に目指すはリーグ戦初ゴールだ。「リーグ戦で結果を残せるようにしたい。天皇杯は優勝を目指している。今日は次につながるゲームだった」と手応えを語った。 

(取材・文 佐藤亜希子)
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