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開始直後の絶好機逃した横浜FCカズ「GKの飛び出しも良かった」

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天皇杯のピッチに立ったFW三浦知良

[8.14 天皇杯3回戦 横浜FM2-1横浜FC ニッパツ]

 試合開始からわずか5分、横浜FCのFW三浦知良に絶好のチャンスが訪れたが、左足で放ったシュートは大きく枠を外れた。最年長ゴール記録の更新はならず、「スペースや角度がなかったので上を狙ったけど、GK(朴一圭)の飛び出しも良かった」と振り返った。

 今年7月11日の天皇杯2回戦・仙台大戦以来となる公式戦出場。「コンディションは良くなっている」というカズは開始直後にチャンスを迎えたものの、その後は次第に「ビルドアップがうまくいかずに自分のところまで来ない」という展開が続き、62分間のプレータイムを無得点で終えた。

 これで自身の天皇杯最年長出場記録を52歳169日に更新。「久しぶりにこういう舞台に立ったし、僕は約60分でしたけど、幸せでいい時間だった」。公式戦のピッチにそうした感慨を述べつつも、ダービーでの敗戦に「今日は勝てなかったので、次は勝てるように頑張りたい」と悔しさも口にした。

 この日は日本代表でも共にプレーした経験を持つMF中村俊輔とも共演。フル出場した41歳を「まだまだコンディションは100%じゃない中で90分しっかりできるのは、技術もそうだし、サッカーをよく知っているから」と称えた52歳は「こういう時代に一緒にプレーできることをみんなに感謝したい」と振り返った。

 後半17分の交代時には中村にキャプテンマークを託す姿も見られ、2人の関係性にはサポーターからもひときわ大きな歓声が送られていた。惜しくも天皇杯は敗れたが、横浜FCは現在プレーオフ圏内の5位。カズは「リーグ戦にも関われるように努力して、チームの勝利に貢献できるように全力で頑張っていきたい」と意気込みを示した。

(取材・文 竹内達也)
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