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全国逃した夏に誰より意識高く変化。帝京長岡の京都内定MF谷内田、選手権の「目標は日本一」

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帝京長岡高のMF谷内田哲平主将はインターハイ予選敗退の悔しさを秋、冬にぶつける

 目指していた形とは違う形となった夏。ライバルたちの活躍に刺激を受けながら、京都内定MFが変化し、目標達成へ向けて歩みを進めている。

 昨年度選手権8強・帝京長岡高(新潟)のMF谷内田哲平主将(3年)は、今年3月に京都サンガF.C.への加入が内定。U-16日本代表や日本高校選抜候補に選出された実績を持つ谷内田は、U-18日本代表FW晴山岬(3年)やU-17日本代表MF田中克幸(3年)、U-17日本代表候補MF矢尾板岳斗(3年)、快足右SB吉田晴稀(3年)らタレント揃うチームメートとともに今夏のインターハイで初の日本一を勝ち取ることを目指していた。

 だが、県予選準決勝で17年度選手権8強の日本文理高に2点を先取される苦しい展開。2点差を追いつき、延長前半に谷内田のスルーパスから晴山が決めて勝ち越したが、延長後半終了間際に追いつかれてPK戦の末に涙をのむ結果となった。

 全国的にも前評判の高かった注目校がまさかの予選敗退。本人たちのショックも大きかった。ただし、谷内田は静かに現実を受け止め、敗戦直後から再スタート。8月上旬に開催された福島復旧・復興祈念ユース大会(福島)では「(インターハイ予選で)負けたことには変わりはないので、切り替えてというか、自分たちを見つめ直してやっていくだけなので冬に向けて頑張りたいと思います」と語っていた。

 インターハイで同世代の注目選手と対戦し、勝ちたかったという思いはある。特にインターハイで全国制覇を果たした桐光学園高FW西川潤(3年)は、同じ時期にC大阪内定が発表されたこともあってライバル視している存在。他にも高校3年生でプロデビューを果たしている選手たちがいる。「自分たちの代というのは周りの選手もJなどで活躍しているので、いつも見て刺激にしていますし、自分もそれを追い越さないといけない」。あまり感情を表に出すタイプではないが、必ず彼らを上回るという意志を示していた。

 その谷内田について、帝京長岡のコーチングスタッフたちは「変わった」と口をそろえる。以前もトレーニングからタレント軍団の中で目立つ動きをしていた谷内田が、予選敗退後は目に見えるほど意識高くプレー。本人も「自分はこのチームのキャプテンとして練習の中で一番高い意識でやらないといけないですし、プロの練習に行ってもレベルの高い選手ばかりなので、そういうところで学んで意識の部分などを変えていければ良いと思っています。プロの世界では結果を残さないといけないので、冬の選手権で結果を求めてやっていきたいです」。チームを勝たせられなかったインターハイ予選。非常に負けず嫌いなMFは、リーダーとして、プロ内定選手として日常から今まで以上に意識高い日々を送っているようだ。

 再び京都に練習参加した谷内田は、今月11日に行われた中京大との練習試合でゴール。帯同している期間に少しでも成長を示し、少しでも早く特別指定、公式戦デビューするチャンスを掴んで京都の勝利に貢献したい考えだ。

 守備の強度、切り替えの部分など課題もあるが、高校生離れした視野の広さと絶品のスルーパス、ボールコントロール技術の持ち主。「他の人とは違うというところを見せたいですし、違いを出せる選手に高校の時でもプロの時でもならないといけない。そういうところを期待されていると思うので、自分の良さをしっかり出していければ良いと思います」と力を込めた。

 今冬の選手権は、目標の高校日本一に立つ最後のチャンスだ。新潟県内にもインターハイ8強の北越高や日本文理、新潟明訓高などライバルは多いが、必ず勝ち抜いて全国へ。「プレッシャーを力に変えないといけない。スタッフ陣にずっとお世話になってきたので、その思いで結果を出して恩返ししたい。目標は日本一です」。注目MFが夏の悔しさを秋、冬のシーズンにぶつけて目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)

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