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バルサ戦で劇的弾のアドゥリス「こういうことが起こるから、フットボールはこんなにも美しい」

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劇的弾を決めたFWアリツ・アドゥリス

 16日のリーガ・エスパニョーラ開幕節、ビルバオは本拠地サン・マメスでバルセロナに1-0で勝利した。終了間際にこの試合の決勝点を決めたのは、FWアリツ・アドゥリスだ。

 今季限りでの現役引退を発表した38歳アドゥリスは、この試合の後半43分にFWイニャキ・ウィリアムスとの交代で出場。イニャキへの称賛の拍手の後、怒号のような歓声を受けてピッチに立った背番号20は、ワンタッチ目で一向に動くことのなかったスコアを動かした。PA内でDFアンデル・カパのクロスに反応すると、美麗なオーバーヘッドキックでGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの守るゴールネットを揺らしたのだった。

 ゴールの直後、サン・マメスはカテドラル(大聖堂)の愛称に恥じない驚異的な雰囲気に包まれる。家族の説得もあって引退を1年先延ばしにしたアドゥリスにとって、この大一番での劇的弾はその決断が早々に報われたようでもあった。殊勲のアドゥリスは試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューで、次のような感想を述べている。

「フットボールはこういったことが起こるために、これだけ美しいものなんだよ。ボールが自分に届くなんて考えもしていなかったときに、こういうことが起こるから……。良い形でリーガをスタートさせられたね。サン・マメスの応援は信じられないもので、比類できるスタジアムはほとんどない。本当、皆にもこの感覚を味わわせてあげられたらいいのに」

「引退の撤回? 引退して寂しく思わないなんて不可能だ。でも、すべてのことには始まりと終わりがある。自分が愛するクラブで引退できることに感謝をしている」

「ゴール直後に誰にキスを送っていたか? 僕の子供たち、家族に向けてだよ」

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