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存在価値を示した16分間…千葉DF安田理大「何をすべきか明確に見えていた」

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[8.18 J2第28節 大宮2-1千葉 NACK]

 途中出場の31歳がリズムをもたらした――。前半だけで2点のビハインドを背負ったジェフユナイテッド千葉は後半29分にFW船山貴之に代えてDF安田理大が投入。右サイドハーフの位置に入った背番号33は、試合の流れをしっかりとベンチから見ていたからこそ、「自分が入ったときに何をすべきかが明確に見えていた」と自らの任務を遂行しようとピッチへと向かっていた。

「前半は前へ、前へというプレーが少なかった。シンプルにクレーベに当てても良いと思っていたので、どんどん前にボールを供給していこうとした」

 その言葉どおり、右サイドからシンプルに前線へと送るボールを交えながら、的確なパスでリズムをもたらす。さらに、「俺が中で受けてヨネ(米倉)に高い位置を取らせて攻撃に厚みをもたらせることを心掛けた」と中央にポジションを絞ることで、右SBのDF米倉恒貴の攻め上がるスペースを創出した。安田の“気配り”に米倉は「前半は(システムが4-3-3で)サイドハーフがいなかったので苦しかったけど、ミチくんに預けてSBを上がらせるプレーをしてくれたので、めちゃくちゃやりやすかった」と敵陣深くへと駆け上がって好機を生み出そうとした。

 後半41分には左サイドに流れた安田が送ったクロスの流れからMF見木友哉の得点が生まれるなど、同点まであと一歩まで迫ったが1点届かずに1-2の敗戦。しかし、出場時間16分間で試合の流れを変えた安田の働きに、江尻篤彦監督は「経験があるし、試合の状況を見て何をしないといけないかというところを出してくれたので、これから長く出場する機会が増えてくると思うし、勝ち点を挙げるための力になってくれると思う」との言葉を贈った。

 試合に敗れただけでなく、加入以降、先発出場は1試合にとどまっていることで、本人は「今日で満足するのではなく、出場時間を増やしてスタメンを取れるように練習から頑張っていきたい」と今後への意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)

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