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英サッカー界で後を絶たないSNS上の人種差別…PK失敗ポグバが“3人目の被害者”に

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ポール・ポグバが被害者に

 マンチェスター・ユナイテッドのMFポール・ポグバが、ウォルバーハンプトン戦でのPK失敗後にソーシャルメディア上で人種差別を受けたことが発覚した。

 19日に行われたプレミアリーグ第2節ウルブスvsユナイテッド、1-1で迎えた68分に自ら獲得したPKのキッカーを務めたポグバだが、勝ち越し点を狙ったシュートは相手GKルイ・パトリシオにセーブされる。これが響き、ユナイテッドは追加点を奪えないまま、1-1のドローで試合を終えた。

 しかし、このPK失敗を受け、ポグバはSNS上で目の敵に。同選手を侮辱する言葉が散見され、中には人種差別に関するものまで確認されている。なお、この1週間でイングランドでプレーする選手へのSNS上での人種差別はこれで3件目。UEFAスーパーカップでPKを失敗したチェルシーのFWタム・エイブラハム、レディングのFWヤク・メイテも同様の被害に遭っている。

 フランス代表MFの人種差別被害を受け、所属するユナイテッドは「ポール・ポグバへの人種差別はクラブの全員にとって不快で、我々はこれを強く非難する。マンチェスター・ユナイテッドはこのような差別行為を見過ごすことはできないし、我々が長年推進してきた#AllRedAllEqualに反するもの。加害者の特定を進め、我々ができる最大限の制裁を課すことになる」と声明を発表する。

 また、ユナイテッドのチームメイトもポグバをサポートするコメントを『ツイッター』上に投稿している。

 FWマーカス・ラッシュフォードは「マンチェスター・ユナイテッドは家族で、ポール・ポグバはこの家族の一員だ。君たちが彼を攻撃することは、僕たち全員を攻撃していることだ」とフランス代表MFへの人種差別を非難する。

 さらに、今夏にチームに加入したDFハリー・マグワイアは「不愉快だ。ソーシャルメディアはすべてのアカウントをオープンにして、パスポートもしくは運転免許証で本人確認をするべきだ。このような忌まわしい投稿はやめてほしい」とSNS上で頻発する人種差別への嫌悪感をあらわにしている。

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