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プロプレーヤーうでぃはウイイレ国体予選の盛り上がりに期待、「真の日本の頂点を決める大会に」

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プロプレーヤー・うでぃがまさかの敗戦

 第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」(茨城国体)の文化プログラムとして行われる「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」のウイニングイレブン東京都代表決定戦が24日に行われ、年齢制限なしの「オープンの部」ではチーム「あんブルー」が優勝。プロプレーヤーであり、「PES LEAGUE 2019」のアジア予選には日本代表として出場した「うでぃ」は準決勝で敗戦。試合後、無念の胸中を明かした。

「うでぃ」がキャプテンを務めるチーム「マイクラブ4兄弟」は準決勝であんブルーと対戦。前半は優勢に試合を運んでいたマイクラブ4兄弟だが、後半37分にあんブルーに失点を食らってしまう。だが、うでぃが「底力が出せた」と語るように、マイクラブ4兄弟は後半アディショナルタイムに劇的同点弾。試合を振り出しに戻し、1-1で延長戦へと突入した。

 後半終了とともに約1分間の休憩が入り、うでぃはこの時間で「一瞬気が緩んでしまった」と振り返る。延長前半4分、あんブルーがカウンターを沈めて勝ち越しに成功。さらに延長前半終了間際にも失点。ダメ押しの3点目を決められたマイクラブ4兄弟は呆然とし、試合はそのまま1-3で終了した。

「延長前半終了間際にもまた気が緩んで決められたのが大きかった。相手のプレーが上手かったですし、普通に負けたのかなって思います。緊張のせいか無理やりシュートを打って外したりとか、もったいないシーンが多くて。同点に追いついたけど、相手ペースになってしまった」

 東京都代表の有力候補が敗戦。それはマイクラブ4兄弟だけでなく、ウイイレ世界一を決める「PES LEAGUE 2019 WORLD FINAL」で3年連続世界ベスト8の「Mayageka」率いるチーム「まやげかーる With えーた」も同じく、準決勝でチーム「パスが大事」に逆転負けを喫していた。

 試合の形式は1on1ではなく、3人協力プレイのCO-OPモード。3人が攻守の意思疎通を図りながらプレーするため、個々人の実力を発揮することは難しくなる。うでぃも「番狂わせは起きやすいですね。強い人がただ3人集まっただけじゃ勝てないっていうことを今回教えられました」と肩を落とした。

 うでぃは大会を振り返る。「通常は東京での大会は首都圏しか盛り上がらないんですけど、国体の代表決定戦だとほかの県の人たちも観るじゃないですか。僕たちも出るつもりだったのでほかの決勝大会は観ていましたし、そういう意味では全国で盛り上がっているなと思いました。本当の日本の頂点を決める大会になってきていると思います」。悔しさを噛みしめながら、今回の国体によりウイイレがさらに発展していくことに大きな期待を寄せていた。

(取材・文 石川祐介)

●茨城国体 全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019ウイニングイレブン(ウイイレ)部門

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