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【英国遠征】ブラサカ日本代表がイングランド代表に敗れるも、15歳の園部が代表デビュー

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イングランドのFKに備える日本代表

【イングランド遠征】(St George's Park)
[8・26 日本代表 0-1イングランド代表]
得点者
ブランドンコールマン(前半)

[先発メンバー]
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
FP川村怜(パぺレシアル品川)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP田中章仁(たまハッサーズ)
FP佐々木ロベルト泉 (パペレシアル品川)
ガイド 中川英治
監督 高田敏志

 英国遠征中のブラインドサッカー日本代表が現地時間26日、イングランド代表戦に挑み、0-1で敗れた。相手は9月上旬に来年の東京五輪パラリンピックへの出場権をかけた欧州選手権(EURO)を控え、そのトレーニングマッチとして日本代表を指名。イングランド代表の合宿地に日本代表が招かれて試合が実現した。

 イングランド代表は、日本代表が3月に東京・品川で行われた「プレパラリンピック」と位置付けられたワールドグランプリ(WGP)の準決勝で対戦したときに2ゴールを許したエース・ダニエルイングリッシュ以外、4人はその時の主力が先発。前半、フリーキックから奪われた1点が決勝点となってしまった。高田敏志監督が振り返る。

「立ち上がりは想定通り、イングランドの高い強度に苦戦したが、時間の経過とともにプレッシャーに慣れてからは、高い位置からプレスを掛けてボールを奪い、ポゼッション率を高めながら攻撃することが出来た。枠内シュートも多かったがGKの好セーブなどに阻まれゴールを奪えなかった。ゴール前のフリーキックから失点しましたが、全体を通して決定的なピンチはほとんどなく惜しい敗戦だったと思う」

 3月のワールドグランプリの時は選手層が薄く、この日先発したトップ5(川村、黒田、田中、佐々木ロベルト泉、佐藤)をできるだけピッチに立たせ、結果的にスタミナ切れを起こしたが、6月のトルコ遠征で寺西一佐々木康裕が自分たちの強みをピッチで表現できるようになり、起用できるメドが立った。さらに後半12分以降に代表戦の経験が少ないGK高橋太郎が入り、残り1分で15歳の園部優月も代表デビューを果たした。高田監督が続ける。

「初戦ということで選手のコンディショニングを配慮しながら選手交代を行い、全選手が出場し内容のあるゲームが出来たこと、選手交代をしてもゲームのリズムが大幅に変わらず、サッカーのクオリティもそれほど下がらなかったことはポジティブに捉えたい」

 園部については「イングランド代表の選手と実際に戦って彼が何を感じるか。ただ、ボールを持ったらまずゴールを目指す、という教えてもなかなかできないことをやれる」(高田監督)と潜在能力を高く評価。将来の大きな飛躍につなげる先行投資の意味も込めてこの遠征に帯同させた。4月に高校入学後も目に見えて身長が伸びるなど、発展途上の園部が遠征中に代表クラスの選手との間合いなどを体感し、その中でゴールを決められれば一気に東京五輪パラリンピック出場への視界も開ける。現地時間27、28日も続くイングランド代表3連戦では、チームの結果とともに園部のプレーぶりも注目だ。

▼日本代表メンバー
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
GK高橋太郎(ラッキーストライカーズ福岡)
FP川村怜(パペレシアル品川)
FP田中章仁(たまハッサーズ)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP加藤健人(埼玉T.Wings)
FP寺西一(パペレシアル品川)
FP佐々木ロベルト泉 (パペレシアル品川)
FP佐々木康裕(松戸ウォーリアーズ)
FP園部優月(free bird mejirodai)

(取材協力 日本ブラインドサッカー協会)

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