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【英国遠征】ブラサカ日本代表がイングランド代表に完敗。1点もとれずに遠征終了

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日本代表は悪天候による変化に最後まで対応しきれなかった

【イングランド遠征】(St George's Park)
[8・28 日本代表 0-3イングランド代表]
得点者
イングランド代表(前半1、10分、後半4分)

[先発メンバー]
GK高橋太郎(ラッキーストライカーズ福岡)
FP川村怜(パぺレシアル品川)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP佐々木康裕(松戸ウォーリアーズ)
FP佐々木ロベルト泉 (パペレシアル品川)
ガイド 中川英治
監督 高田敏志

 英国遠征中のブラインドサッカー日本代表が現地時間29日、イングランド代表戦第3戦に挑み、0-3で敗れた。相手は9月上旬に来年の東京五輪パラリンピックへの出場権をかけた欧州選手権(EURO)を控え、そのトレーニングマッチとして日本代表を指名。
9月30日開幕のアジア選手権(タイ)で優勝を目指す日本代表にとってもいろんなことを図れる相手だったが、PK戦での得点以外は3試合で1ゴールもあげられず、課題が浮き彫りになった。

 FPは攻守の指令塔役を担う田中章仁ではなく、ストライカーの佐々木康裕が抜てきされ、よりゴールを奪うことを意識した布陣。GKは代表入りしてまだ1年の高橋太郎が先発した。

 日本代表は常に「攻撃につなげるための守備」を大事にして、そこからリズムをつかんできたが、田中が不在でポジショニングにずれが生じたのか、GKの指示の声が佐藤のときと違い、そこに戸惑ったのか、開始1分、最初のコーナーキックから最初のシュートで失点。前日までの30度を超す天候から一変し、雨が降ったりやんだりの肌寒い気候の中での試合で、ピッチが滑りやすく、ボールコントロールが難しい、日本が苦手とする環境での試合で、最後まで環境の変化に対応しきれず、得点を奪い返すことはできなかった。高田敏志監督が振り返る。

「守備やセットプレーでの約束事を守れない、世界のトップレベルのチームにたいして隙を与えた瞬間にやられてしまうということを改めて実感できた。今回の遠征ではアジア選手権に向けて良いところも悪いところも含めて確認できた。残りの時間を大切にして準備していきたい」

 3試合とも流れの中でチャンスを作りながら、1ゴールもあげられなかったことが課題として残った。3試合ともチャンスは作れているだけに、チームの得点源と期待される川村怜黒田智成が世界の守備の網をかいくぐって得点できる力をあげたい。海外でのトレーニングマッチを通して日本代表が目指している方向性を確認でき、試合経験の少ない選手の経験値をあげられている一方で、おそらく対戦相手は日本選手についても相手は研究している。川村や黒田は海外でも知られた存在となっており、マークが厳しくなるのは必至。田中や佐々木ロベルト泉と佐々木康裕の「ササキコンビ」、加藤健人もゴールに絡めるパターンを作れるかが、アジア選手権、そしてパラリンピック本番へむけた課題になりそうだ。

▼日本代表メンバー
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
GK高橋太郎(ラッキーストライカーズ福岡)
FP川村怜(パペレシアル品川)
FP田中章仁(たまハッサーズ)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP加藤健人(埼玉T.Wings)
FP寺西一(パペレシアル品川)
FP佐々木ロベルト泉 (パペレシアル品川)
FP佐々木康裕(松戸ウォーリアーズ)
FP園部優月(free bird mejirodai)

(取材協力 日本ブラインドサッカー協会)

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