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仙台大が粘るIPU・環太平洋大を突き放す…2回戦は“強い”明治大戦「同じ大学生なので勝つチャンスはある」

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仙台大が競り勝って2回戦へ

[8.29 総理大臣杯1回戦 IPU・環太平洋大2-4仙台大 ヤンマースタジアム長居]

 第43回総理大臣杯の1回戦が29日にヤンマースタジアム長居で行われ、仙台大(東北)がIPU・環太平洋大(中国)を相手に前後半に2点ずつ奪って、4-2で勝利した。

 最終的には2点差での勝利となった仙台大だったが、試合展開は決して楽ではなかった。「IPUさんは技術があるチームなので多少ボールを持たれるのは想定した。中央を崩しに来るのが特徴だと思っていたので、そこを注意していた」(吉田裕幸コーチ)。ただ序盤から相手のキーマンであるFW赤木直人(4年=飛龍高)に仕事をさせず、危なげない試合運びを見せた。

 一方で、攻撃は「ビルドアップからの攻撃にチャレンジしたけど、公式戦になった時の緊張感で上手く行かなかった」(MF嵯峨理久、3年=青森山田高)が、すでに来季からの入団が決まっている横浜FCで特別指定選手として9試合に出場するMF松尾佑介(4年=浦和ユース)の仕掛けから好機を作る。前半15分に松尾が左を抜け出しゴール前にパスを入れると、ニアに走りこんだMF鈴木大貴(4年=大宮ユース)が後方にスルー。このボールを受けたFW樋口颯太(2年=浦和ユース)が右に落とし、最後はDF井上友也(4年=横浜FCユース)が押し込む。32分にはMF鯰田太陽(2年=柏U-18)がゴール前に上げた右CKをDF本吉佑多(4年=仙台ユース)が頭で合わせて、リードを広げた。

 しかし、39分に赤木に与えたPKを決められ、1点差に詰め寄られると、「失点してからバタバタしてしまった。2失点目を怖がりリスクをかけないようにという考えが出てしまった」と嵯峨が振り返るように、DF裏へのロングボールを警戒して前からの守備が鳴りを潜めた結果、MF曽田一騎(2年=大社高)を中心としたボール回しに耐える時間が増えてしまう。後半27分に許した赤木の飛び出しはGK井岡海都(3年=市立船橋高)のセーブによって難を逃れたが、流れで与えたCKからDF里出怜央(4年=徳島北高)にヘディング弾を決められ、同点とされてしまった。

 しかし試合が振り出しとなったことで、仙台大の闘争心に火がつく。「今年は獲られても獲り返せる力がある。決めるべき所で決めるのが今年の強み」と口にするのは嵯峨だ。再リードを狙うべく攻勢を強めると32分には鯰田の右CKから、DF藤岡優也(4年=日体大柏高)が頭で3点目をマーク。終了間際には、松尾のパスから吉田コーチが「本当はスタートで出られる選手。膠着状態など大事な所で点を獲ってくれる選手」と評するFW岩渕弘人(4年=遠野高)が決めてタイムアップを迎えた。

 勝った仙台大は2回戦で前年王者の明治大(関東1)と対戦する。J内定選手4人を擁する強敵に中2日での連戦を強いられるが、臆する様子は見られない。吉田コーチは「強いと色んな人から聞く相手にどこまでできるか楽しみ。こういう場に出てこないとチームとして、個人としてどこまでできるか分からないのでチャレンジしたい」と口にする。

 嵯峨も「関東リーグで首位だし、誰に聞いても言われるチームだけど、同じ大学生なので勝つチャンスはある。相手には高校で同級生だった住永翔もいるので、対戦するのは楽しみ。最近、仙台大は全国大会になると1、2回戦で負けている。でも、今年は皆が上を目指してやってきているので突破できるように良い準備をしたい」と続けたように、虎視眈々と白星を狙いに行く。

(取材・文 森田将義)
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