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大分加入内定の米子北CB高橋祐翔が会見「自分への挑戦も楽しみたい」

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左から米子北の吉川隆司校長、城市徳之総監督、高橋祐翔、大分の西山哲平強化部長

 8月28日に大分トリニータへの来季新加入内定が発表された鳥取・米子北高のDF高橋祐翔(たかはし・ゆうしょう)が、2日に同校で記者会見を行い、プロへの意気込みを語った。

 鳥取市の蹴友FCから米子北に進んだ高橋は、当初はFWやMFなど攻撃的なポジションでプレーしていたが、昨年初めにCBにコンバート。188cm・70kgの恵まれた体格やスピード、左利きという特性を生かして才能を開花させた。

 昨年10月にU-17日本代表に初めて選出されると、今年もU-18日本代表のUAおよびポルトガル遠征のメンバーに選出され、代表レベルの経験を積んでいる。なお米子北からのJクラブ加入内定は、昨年のMF佐野海舟(現町田)に続いて2年連続となる。

 会見に臨んだ高橋は「サッカーを通じた地域への貢献を目標に掲げている、大分トリニータという素晴らしいチームに加入することができて、とても光栄です。大分トリニータのスタッフの方々をはじめ、米子北高校の先生方、チームメイト、家族、そして地域の方々のおかげだと思い、感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びのコメント。「練習に参加したときから、大分トリニータのサッカーに興味が沸いた。いままで自分がチャレンジしたことがないプレーが出せると思う。自分への挑戦も楽しみながらチームに貢献できれば」と意気込みを語った。

 同席した大分の西山哲平強化部長は、高橋について「身体能力の高さを生かしたヘディングの高さ、スピードは大きな武器で、身長の割にボール扱いがうまい。左利きという貴重な存在でもあり、我々の目指すサッカーにフィットする選手だと思います」と評価。米子北高サッカー部の城市徳之総監督は、DFへのコンバートについて「前線の選手だったので、技術面は中学年代から可能性を感じていましたが、それまであまりやっていなかったヘディング、左足のロングフィード、スピードなどは、もっと良くなる可能性がある。大分トリニータでいろいろなことを学びながら成長してほしい」と期待を寄せた。

 目標とする選手として名前を挙げたのは2人。まずは同校OBの日本代表DF昌子源で、「世界を相手にしても引かずにプレーできるような選手になりたい」。もう1人は大分の日本代表DF岩田智輝で、「一緒に練習してみて、フィジカル面、いろいろなプレーなどで、自分が吸収しなければいけないものを持っていた。ああいう選手になれるように頑張りたい」と語った。残りの高校サッカーにおける目標は、プレミアリーグWESTへの昇格と、高校選手権制覇を挙げ、「インターハイはケガで出られなかった。体を張った守備やロングフィードでチームを助けて、全国優勝を狙いたい」と力強く語った。

(取材・文 石倉利英)

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