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GKシュミット、初の欧州挑戦は「新しい引き出しを得られそうな感覚がある」

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日本代表GKシュミット・ダニエル

 念願だった欧州移籍を遂げて初めて迎える日本代表合宿。初日のトレーニングを終えたGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)は「代表は身が引き締まる場所なので、いつもどおり」と心境の変化は否定しつつも、たしかな成長を実感していることを明かした。

 昨年9月の森保ジャパン発足以降、GK陣では唯一すべての活動に招集されてきたシュミット。直近のキリンチャレンジカップ3試合ではいずれもゴールマウスを守っており、正守護神への期待も高まる中、今夏はベガルタ仙台からシントトロイデンへの移籍も果たし、念願だった欧州挑戦のチャンスをつかんだ。

 ベルギーでは加入早々の第2節からレギュラーポジションを確保。本人は「いくつかセーブはしているけど、チームを助けているイメージはあまりない」と謙虚に語るものの、DF冨安健洋(ボローニャ)が抜けた守備陣がなかなか安定しない中、チームを窮地から救うビッグセーブを何度も見せている。

 さらには、日本代表でも求められる攻撃面の貢献に関して、たしかな成長を実感しているという。「チームで求められているのはビルドアップで関わっていくこと。よりそこを磨いていくことで、チームでやっていることが代表活動にもつながっていく」。特に重視しているのは、相手のプレッシングを回避するため中盤にふわりと落とすキックだ。

「DFだけでなくチーム全体を見て、相手の中盤のラインを超えるふわりとしたボールを要求される。日本ではそこを要求されるほどではなかったし、高い要求ではあるけど意外とできる。新しい引き出しを得られそうな感覚がある」。まずは5日のパラグアイ戦。激しいプレスが想定される南米の強豪に対し、新たな武器はさっそく効果を発揮しそうだ。

(取材・文 竹内達也)
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