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パラグアイ監督、日本戦の前日会見で“釈明”「まず説明したいのが…」

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前日会見に出席したパラグアイ代表のエドゥアルド・ベリッソ監督

 パラグアイ代表のエドゥアルド・ベリッソ監督が4日、茨城県立カシマサッカースタジアムで、キリンチャレンジカップ・日本代表戦の前日記者会見に出席した。同監督はコパ・アメリカの期間中、日本の参加に異議を唱えるコメントを述べていたが、その件に関する釈明を行う一幕も見られた。

 スペイン1部でセルタやセビージャを指揮した経験を持つベリッソ監督は今年2月、パラグアイ代表の監督に就任。最初のビッグタイトルとなったコパ・アメリカでは、強豪アルゼンチンから勝ち点1を獲得するなど2分1敗の成績でグループリーグを突破し、決勝トーナメント1回戦ではブラジルとPK戦に持ち込む善戦を演じた。

 そんな大会中、指揮官がグループリーグ第1節カタール戦(△2-2)の試合後に発した「コパ・アメリカはアメリカ大陸のチームだけで行われるべきだと考えている」というコメントが日本でも話題となった。この大会で南米サッカー連盟外から参加したのはカタールと日本のみ。事実上、日本の出場にも異議を唱えた形となった。

 ところが、そうした見方は意図に反するものだったという。当該発言について問われた指揮官は「まず説明したいのが、その発言はカタールと日本のレベルが関係したものではない。あくまでもコパ・アメリカはアメリカ大陸の大会であり、アジア杯ではアジア以外のチームが戦わない。そういった意図で話した」と釈明した。

 その上で「日本、カタールはコパ・アメリカの大会で南米のチームと対等に試合ができることを証明した。あくまでもコパ・アメリカでの運営面での発言だった。アフリカカップではアフリカのチームだけが戦うし、コパ・アメリカはアメリカのチームだけが戦うべきだ」と新たに立場を示した。

 ベリッソ監督はセビージャを指揮していた2017年7月、Jリーグワールドチャレンジ2017で来日。キリンチャレンジ杯が行われるカシマでも鹿島アントラーズと対戦し、FW鈴木優磨(シントトロイデン)の2ゴールにより、0-2で敗れていた。

「再びこうして鹿島に来ることができて嬉しく思っている。日本に来るたびに素晴らしいおもてなしをしてくれて感謝している。チリ代表のアシスタントコーチとしても来たことがあり、セビージャの一員としても来たが、いつも素晴らしく暖かい受け入れ方をしてくれた」。

 日本の人々への感謝をそのように述べたベリッソ監督は「先ほど質問にあったコパ・アメリカの日本に関する発言についても、日本に対しては本当に大きな愛情を持っているので、日本だから言ったのではなかったことをご理解いただきたい。いつも暖かいおもてなしをありがとうございます」と笑顔で念押しした。

(取材・文 竹内達也)

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