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途中出場で流れ変えた反撃弾…浦和FW興梠「次につなげられた」

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リーグに続いて対鹿島2試合連続得点中の興梠慎三

[9.4 ルヴァン杯準々決勝第1戦 浦和2-3鹿島 埼玉]

 1日の湘南戦で史上初J1で8年連続二桁ゴールという大記録を打ち立てたストライカーが、その実力を見せつけた。

 前半だけで3失点を喫し危機的状況に追い込まれた浦和レッズは、後半7分にFW興梠慎三をピッチに送り込む。するとその6分後にはFW武藤雄樹のシュートのこぼれ球を押し込み1-3。これが反撃の狼煙となり、わずか2分後に2点目も奪取。3点目の機運も高まったが、一歩及ばず最初の90分を終えた。

 ベンチで最初の45分を見ていた興梠にとって、為す術もなく喫した3失点は耐え難いものだった。「入りが非常に悪かった。どっちのホームかわからない感じだった。ベンチから見ていて『勝つ気あるのなか』くらいに思ってました」。穏やかな口調ながら辛辣な言葉が並んだ。

「前がセンターバックを切りながら守備をしたら、後ろもうまくハメられたと思う。後は球際のところで全部負けていたかな」。前半、後手後手になってしまった理由はチーム全体の守備にあると興梠は指摘する。浦和のDFがボールを奪いにいって鹿島の選手に入れ替わられる場面もあった。

 3つのアウェーゴール献上という危機的状況から、2点差以上の勝利で勝ち抜けが決まるところまで盛り返した。「後半2点決めて、次につなげられた」と興梠は前を向く。4強入りをかけたルヴァン杯準々決勝第2戦は、8日にカシマスタジアムで行われる。

(取材・文 奥山典幸)

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