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中島翔哉はリフティングドリブルを釈明、激高の敵選手に「謝りました」

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ドリブルを仕掛けるMF中島翔哉

[9.5 キリンチャレンジ杯 日本2-0パラグアイ カシマ]

 前半終了間際に日本代表MF中島翔哉(ポルト)が相手選手から激しいスライディングタックルを受けるシーンがあった。

 左サイドのハーフウェーライン付近でボールを持った中島は前半の残り時間もわずかで、完全にフリーだったこともあり、ボールを浮かしながら前に運ぶ“リフティングドリブル”を披露。これが挑発と受け取られ、直後に後方からFWアルナルド・サナブリアが危険なタックルを見舞い、倒れ込んだ中島にFWデルリス・ゴンサレスらも詰め寄った。

 この場面について日本の10番は「特に何も考えていなくて、ああいうプレーで気分を害した人がいるなら、それを目的にはしていないので謝りたい」と釈明。激高するパラグアイの選手3人に囲まれる中、主審はサナブリアにイエローカードを提示したが、「相手選手も怒っていたので謝りました」と説明した。

 前半のみのプレーとなった中島だが、随所に好プレーを見せ、1-0の前半30分には右サイドをオーバーラップしてきたDF酒井宏樹に絶妙なスルーパスを通し、その折り返しをMF南野拓実が決めた。「徐々にやっている期間が長くなって、お互いの特徴は分かってきている。チームプレーでお互いの良さを出しながらというのができればいいと思う」と手応えを口にする。

 追加点の起点となっただけでなく、FW大迫勇也やMF南野拓実、MF堂安律とも好連係を披露。10日に初戦を迎えるW杯アジア2次予選に向けても良い“試運転”となったのは間違いない。「今日もすごく大事な試合だと思っていたし、次も大事な試合。1試合1試合を大切に、この試合が最後という気持ちで、全力で楽しくプレーできれば」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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