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横浜FCの現役大学生が千金V弾! 仙台大MF松尾佑介「恵まれている」

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決勝ゴールを決めたMF松尾佑介

[9.7 J2第31節 横浜FC3-2甲府 ニッパツ]

 現役大学生がJ2の舞台で躍動している。6月12日に来季横浜FC加入内定が発表された仙台大MF松尾佑介(4年=浦和ユース)が値千金の決勝ゴールを挙げた。総理大臣杯から戻った松尾は先発でピッチに立つと、2-2で迎えた後半27分、右CKの流れからMF田代真一のシュート性のクロスを左足ダイレクトで押し込んだ。

「当てることだけを意識して振った。うまく当たってくれた良かった」。ゴールネットを揺らした22歳はジャンプ一番、ガッツポーズで歓喜を爆発させた。みたび勝ち越してシーソーゲームとなった上位対決を制し、「今日の勝利は大きかった」と勝利を噛み締めた。

 特別指定選手として追加登録されると、激しい定位置争いの中で徐々に定位置をつかんだ。初先発となった7月31日の第25節山口戦から5試合連続先発で3ゴールを挙げると、前節の山形戦は仙台大の10番として総理大臣杯に出場したため欠場。1日に行われた2回戦明治大戦では先制ゴールを挙げたものの、1-2で敗退した。

 横浜FCに戻った松尾は左サイドハーフの位置で先発し、序盤から全開だった。前半8分、ショートカウンターからスピードに乗ったドリブルで仕掛けると、左サイドからクロスを入れ、MF中山克広の先制ゴールをお膳立て。スペースを見つければ緩急のあるドリブルで切り裂き、J2の舞台でも存分に持ち味を発揮している。

「自分の武器と、周りの選手との兼ね合いが大事だと思っている。もっといっていい場面もあったと思うし、しっかりと結果につなげたい」。特別指定選手という立場ながら、早くも10試合4ゴールと大活躍。この日も1ゴール1アシストと躍動し、「なんで結果が出ているのか正直分かんないんですけど…」と取材陣を笑わせつつ、チームメイトに感謝の言葉を述べた。

「チームの状況が上向いている中で、本当に恵まれているなと思います。もちろん自分一人の力じゃなく、チームの力があって僕も結果を出させてもらっている。感謝して、ひたむきにプレーしたい」。横浜FCという環境でプロフェッショナルに触れ、「プロの選手の言動に学ばせてもらって、いろんなものが自分の中で変わり始めている」と自覚をのぞかせた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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