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ブラサカ日本代表・佐々木ロベルト泉が10月に「一時帰郷」。その理由は……?

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佐々木ロベルト泉(右から4人目)は試合後、笑顔で健闘を称えあった

[9.8 ブラインドサッカー東日本リーグ free bird mejirodai 0-0 パペレシアル品川](慶大・日吉グラウンド)

ブラインドサッカー東日本リーグが8日、開幕。日本代表主将の川村怜とともに、今季から新規参入したパペレシアル品川に移籍した佐々木ロベルト泉は、7月のクラブ日本一を決める「アクサブレイブカップ」で準優勝したfree bird mejirodaiの守備をかいくぐって積極的にシュートを打ったが、ゴールならず。試合終了まで残り22秒で得たPKも相手のGK泉健也に阻止され、天を仰いだ。

「本当は勝ちたかったけど、今日は入る日じゃなかった。自分のシュートも甘かったけど、キーパーもよかった。(泉とは)代表で一緒にやっていて、僕の得意なところを見抜かれていた気がする」

 もともと1対1の守備に定評があり、そこに攻撃力を上乗せしようとしている途中段階。だから気持ちの切り替えは早かった。来年のパラリンピックで日本代表としてメダル獲得をめざす佐々木は、タイで行われるアジア選手権後(9月30日開幕)、温めているプランを自ら披露した。 

「アジア選手権が終わったら、日本に戻らず、ブラジルに行きます。1週間合宿して、10月27日から11月3日まではブラジル選手権があってそこに出場します。ブラジルの選手たちはフィジカルもあるし、ボールコントロールも速い。リョウ(川村)みたいな選手がたくさんいるんだ。審判もパラリンピックに出た経験のある人が多いから、体感できるね」

 「アパデヴィ」というクラブチームに所属し、リカルジーニョをはじめとするブラジル代表の選手や、クラブチームに集結しているアルゼンチン代表やコロンビア代表の選手たちと対峙する。世界最高クラスの選手たちに挑むことで、自分や日本代表の現在地を確認できる。さらにレフリングの「トレンド」もつかめるはずだ。生まれ故郷、ブラジルへの「一時帰国」は日本代表に有形無形の財産をもたらすはずだ。

(取材・文 林健太郎)

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