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[Rookie League]帝京三がA League残留!2度のビハインドを取り戻し、清水桜が丘と執念のドロ―!

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帝京三高はMF菅野恭生(43番)の2ゴールによってA League残留

[9.8 Rookie League入れ替え戦 帝京三高 2-2 清水桜が丘高 時之栖うさぎ島G]

「2020 Rookie League」の上位リーグ、A Leagueの最後の1席に帝京三高(山梨)が滑り込んだ。「2019 Rookie League」A League8位の帝京三とB League3位の清水桜が丘高(静岡)が8日、入れ替え戦で激突。2-2で引き分け、大会規定によって帝京三のA League残留が決まった。

 試合は前半4分、清水桜が丘が連続攻撃からMF川合健心のゴールで先制する。セカンドボールを拾って、優位に試合を進めた清水桜が丘に対し、帝京三も対抗。右SB横田隆晟のポストをかすめるシュートなどで反撃すると、37分だ。ゴール前でセカンドボールを連続で引き寄せて連続シュート。清水桜が丘DFがコースに入ってブロックしていたが、最後はMF菅野恭生の渾身の左足シュートが混戦を抜けてゴールネットに突き刺さった。

 追いついた帝京三は落ち着いてビルドアップ。食いついてきた相手の裏を狙う攻撃でゴールを目指した。だが、清水桜が丘のゴール前の守りはCB杉本愛登とCB山田遥夢、GK塩坂晃輝を中心に堅く、勝ち越し点を奪うまでには至らない。

 逆に清水桜が丘は40分、SB井上浩輝の右ロングスローをFW宇佐美海音が繋ぎ、最後は抜け出したMF深澤空が左足でゴールを破る。帝京三にとっては2度目のビハインド。苦しいゲームとなった。それでも後半5分、帝京三はFW細田皐太からのパスを受けた菅野がDF3人に囲まれながらもターンからの技ありループシュートを決めて同点。新井大介コーチも「よく取り返してくれました」と讃える粘りで再びビハインドを取り戻した。

 清水桜が丘は三度勝ち越し点を目指して攻めたが、帝京三はCB安原大洋やCB初鹿新を中心に守り切って2-2ドロー。上位リーグの優位性を活かし、A League残留を果たした。

 帝京三は昨年、A Leagueで過去最高の2位。プレーオフを勝ち抜いて全国ルーキーリーグ交流大会にも出場した。今年は戦力的に厳しいとの声もあったが、その中で選手たちは奮起。安原は「自分たちは期待されていなくて、その中で自分たちなりに努力してきたのでそこが自信になりました。苦しかったけれどみんなで成長できたので良かったです」と胸を張る。

 次の1年生にとっても、貴重な経験を積むことができる機会をもたらした選手たち。今後はそれぞれのカテゴリーで、また自分たちなりの努力と成長を続ける。


(取材・文 吉田太郎)

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