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イラン代表MF、カタールW杯へ好発進も「史上最も悲しい勝利」そのわけは…

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イラン代表はW杯予選初戦を白星で飾った

 イラン代表は10日、カタールW杯アジア2次予選の初戦で香港代表と対戦し、2-0で勝利した。試合後、チームキャプテンのMFマスード・ショジャエイは自身の公式インスタグラム(@madoudsshojaei)を通じて「代表チーム史上、最も悲しい勝利だった」と振り返っている。

 イランでは今月、今年3月に男性を装ってサッカースタジアムに入ろうとしたことで起訴された29歳の女性が焼身自殺。ショジャエイはインスタグラムの投稿で「彼女の家族とイランのすべての女性に対し、哀悼の意を捧ぐ」とも述べており、この事件に対して心情を示したものとみられる。

 また同試合でキャプテンマークを巻いていたFWアシュカン・デヤガも「僕にも3人の素晴らしい娘がいる。女性を尊重しろ」というハッシュタグを添えて「こんなことはやめるべきだ」と投稿。選手たちからも体制を非難する声が上がっている。

 イランの女性は1980年代以降、男性のスポーツイベントを観戦するためにスタジアムを訪れることを禁止されている。しかし、このような違反は同国の法律にも明記されておらず、政府側が超法規的に行っている措置。国際サッカー連盟(FIFA)も度重なる勧告を続けているが、一時的な許可はあれど抜本的な見直しには至っていない。
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