beacon

[関東]明治を追う一番手は…後期開幕戦で2位3位“川崎F内定コンビ”が直接対決「必ず勝って上位に」

このエントリーをはてなブックマークに追加

FW旗手怜央(左)とMFイサカ・ゼイン

 首位・明治大を追う一番手はどちらか。後期開幕戦で2位と3位がいきなり激突する。

 1部昇格7年目の桐蔭横浜大は、大学史上初となる2位で前期を折り返すことになった。ただ周囲からは驚きの目で見られることが多く、MFイサカ・ゼイン(4年=桐光学園高/川崎F内定)も歴史の浅さを痛感すると話す。「日本一の争いをしていきたい」。初のインカレ出場権獲得はもちろん、優勝争いをして歴史を変えたいという思いを強くしている。

 今夏の総理大臣杯には出場できなかったが、その分、練習に力を入れることが出来たと前向きに捉えている。特に「連戦の中で運動量を上げて戦うこと」をポイントに強化を進めてきたという。「初戦を勝てば流れもよくなると思う。初戦をものにしたことがあまりないので、必ず勝って、上位に食らいついていきたい」と闘志を燃やす。

 3位の順天堂大も首位追撃への思いを強くするチームの一つだ。前期リーグ最終戦となった8月10日の対戦では0-2で完敗。総理大臣杯の準々決勝でも対戦したが、0-1でまたも敗れた。「他のチームを意識せずに、自分たちが勝つためにどうすればいいかをしっかりと考えながらやっていきたい」と一戦必勝の考えを崩さないFW旗手怜央(4年=静岡学園高/川崎F内定)だが、「今、大学サッカー界で最も強い明治大に勝てるように頑張りたい」と意識を十分にして話す。そのためにも「最初に2位3位対決。重要な戦いになる」と話すように白星発進で勢いをつけたい。

 2人の共通点と言えば、卒業後の進路。ともに川崎フロンターレに進む。インカレでの対戦の可能性もあるが、一旦は大学生活最後の直接対決になる。

 先日のルヴァン杯では、同じ川崎Fに入団が内定している筑波大のMF三笘薫が一足先に公式戦デビューした。ただ旗手が「悔しい気持ちはありますけど、焦っていても仕方がない。先に出てもいいけど、“見ておけよ”という気持ちでいます」と話せば、イサカも「自分のやるべきことをやって、追い越していくことを日ごろの練習から考えてやっていきたい」と刺激として捉えるなど、いい距離感を感じながら大学最後の半年間を迎えることが出来ているようだ。

 与えられた舞台でどこまでの成長を見せることが出来るか。注目の上位対決となる一戦は9月14日、龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールドで14時にキックオフする。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

TOP