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[関東]2位3位対決は桐蔭横浜大に軍配!次節は再び“2位3位対決”に「一個一個必死に」

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[9.14 関東大学L第12節 桐蔭横浜大2-1順天堂大 たつのこフィールド]

 安武亨監督は「上の方を見ることに慣れていない」と自虐気味に話したが、堂々たる戦いぶりだ。前期を2位で折り返した桐蔭横浜大が、順天堂大との2位3位直接対決を2-1で制し、後期リーグの白星発進を決めた。

 試合開始直後の失点でも慌てることはなかった。前半8分、右サイドでFW旗手怜央(4年=静岡学園高/川崎F内定)に粘られてクロスを上げられると、FW大森真吾(1年=東福岡高)にジャンピングボレーで合わされて、先制点を決められてしまう。

 しかし前半17分、FW松本幹太(3年=東京Vユース)のパスを受けたMFイサカ・ゼイン(4年=桐光学園高)が巧みな突破をみせて、右足を鮮やかに振り抜く。これをゴールに突き刺さすと、同23分、左サイドからMF橘田健人(3年=神村学園高)が蹴ったCKをニアでDF遠藤凌(3年=浦和ユース)が合わせて、試合をひっくり返した。

 1点リードで折り返した後半は、相手のシステム変更への対応でラインが下がったことで、押し込まれる時間帯が長くなってしまったが、夏場に強化したという運動量の部分で対応。イサカが「FWのランニングだったり、中盤のプレスバックはまだまだだけど、いい感じになってきている」と笑顔で振り返ったように、チームの成長を見せつける一戦になった。

 ただイサカは「次も勝たないと今日の勝ちの意味がなくなってしまう」と気を引き締める。勝ち点24で2位をキープしたが、次節は同1差の3位に浮上した立正大との、“2位3位対決”第2ラウンドになる。安武監督は一つの勝敗で順位が入れ替わることから、とにかく一戦必勝を強調する。「一個一個必死で戦って、そしたら勝ち点も勝手に積みあがっていると思う。その時に優勝争いが出来ていればいいなと思います」。まずは初のインカレ出場ラインの確保。新しい未来はその先に待っている。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

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