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[NB CHAMPIONSHIP U-16] 大成に5発快勝!“次”の選手たちも力示す前橋育英が4強入り!

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前橋育英高は5ゴールで快勝した

[9.15 NB CHAMPIONSHIP準々決勝 大成高 1-5 前橋育英高 時之栖うさぎ島G]

 自分たちも力を示す――。高校1年生世代の強豪32校が優勝を争う「newbalance CHAMPIONSHIP U-16/2019」は15日午後、準々決勝を行い、前橋育英高(群馬)が5-1で大成高(東京)に快勝。前橋育英は16日午前の準決勝で飯塚高(福岡)と戦う。

 Rookie League関東王者の前橋育英は、決勝トーナメント1回戦で青森山田高(青森)を破って8強入り。一方の大成は予選リーグ最終節でRookie League関東2位の桐光学園高(神奈川)を1-0で下して決勝トーナメント進出を果たすと、横浜創英高(神奈川)も1-0で破って準々決勝に駒を進めてきた。

 関東対決となった一戦は序盤、前橋育英が攻勢に試合を進める。3分、右サイドからFW池田風真が切れ込むと、最後はこぼれ球をコントロールしたMF鈴木太智が「こぼれるという予測がついていたので、そこに走って右足のコントロールが上手く行ったので、振り抜きました」と左足一閃。ニアサイドに強烈な一撃を突き刺してリードを奪った。

 この日3試合目で戻りの遅さなどがあった大成に対し、前橋育英は畳み掛けようとする。左SB秦英志から決定的なクロスが入ったほか、MF谷島颯太のコントロールショットがクロスバーを叩くなどチャンスを量産。だが、大成は1チャンスをものにして同点に追いつく。

 12分、左SB小林勇仁のパスでPAへ抜け出したFW原輝斗が左足シュートをコースに沈めて1-1。大成のインターハイメンバーでもある原が決定力を示したが、前橋育英はすぐに勝ち越し点を奪う。15分、右サイドでボールを持った鈴木太を外側から追い越した右SB宮島大貴が、ゴール方向へ持ち出してから右足シュート。これをニアに決めて2-1とした。

 さらにハードワーク光るMF牧野蓮生らがセカンドボールを収めて攻撃を続ける前橋育英は25分、鈴木太の右CKを宮島が右隅に叩き込んで3-1。大成も小林のプレースキックや原とFW平野輝知の2トップがボールを収めた際の攻撃などでチャンスを作る。

 そして、GK桑原響が連続でビッグセーブするなど2点差のまま食らいついた大成は後半、3トップにシフトして攻めに出る。だが、前橋育英は主導権を譲らない。後半19分、左サイドでの崩しからSB鈴木匠のラストパスを鈴木太が決めて4点目。23分にも鈴木太のスルーパスからMF清水翔馬がシュートを放ち、こぼれ球をFW小松幹汰が押し込んだ。

 前橋育英は青森山田戦からメンバーを入れ替えて試合に臨んでいたが、力を示して5発快勝。今大会はRookie League関東で主軸として戦ってきた選手たちが10人ほど1年生チームから昇格したために不在で、予選リーグでは敗戦も経験した。だが、「下のチームで頑張ってきた子たち」(白石敦志コーチ)が試合を重ねながら自信を深めてきている。

 白石コーチも「成長しているな、と実感できたと思う。戦う姿勢や声掛けの回数、声出す人も増えて来ている」と頷く成長ぶり。1年生チームから昇格した選手に負けないくらいに進化すること、そして自分たちの力でタイトルを獲得することも彼らの目標だ。

 Rookie League関東でも活躍している鈴木太は「(上のカテゴリーのチームに加わることができず、)悔しさはあったけれど、ニューバランスのメンバーに入れたし、やることは変わらないのでここで成長できるように。しっかりここまで勝ってきたので優勝を目標に、気持ちを作り直して、優勝できるようにしたいです。(個人としては)チームに貢献できるように、点も、アシストも、結果にこだわっていきたいです」と誓った。貪欲にあと2勝。タイトルを勝ち取って、自分たちもチーム内競争でアピールする。

(取材・文 吉田太郎)

【特設ページ】newbalance CHAMPIONSHIP U-16/2019

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