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「今日のピッチに立てたのも仲間のおかげ」…ACL“初制覇”に燃える浦和MF関根貴大

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浦和レッズMF関根貴大

[9.17 ACL準々決勝第2戦 浦和1-1上海上港 埼玉]

 相手選手が負傷したほどだ。凄まじい切れ味のドリブルで好機を演出し続けた浦和レッズMF関根貴大は、準決勝へと導くゴールをアシストした。

 左アウトサイドに入った関根は序盤からキレのある突破を仕掛けると、前半26分には鋭い切り返しで対峙したMFヤン・シーユエンを翻ろう。関根の動きに対応しようと踏ん張った際に負傷したヤンは早々とピッチから去ることになり、上海上港のヴィトール・ペレイラ監督が「我々にとってヤンは重要な役割を果たしていたけど、彼を失ってしまって中盤とディフェンダーの間に大きなスペースが生まれてしまった」と嘆いたほどのダメージを相手に与えた。

 前半35分にはGK西川周作のフィードをタッチラインギリギリで胸トラップで受けると、態勢が悪いにも関わらずにバックパスを選択することなく、果敢にFWファブリシオに縦パスを打ち込んで攻撃をスピードアップさせるなど存在感を示す。そして、同39分には左サイドで仕掛けて相手マーカーを置き去りにし、中央に切れ込みながら送ったクロスでFW興梠慎三の得点をアシスト。「僕は人というよりもスペースに蹴ったので、それに合わせてくれて良かった」と喜びを表した。

「最近は右で出ることが多かったけど、左でパッと出て目に見える結果を残せたことは大きい」

 17年8月にインゴルシュタットに完全移籍し、シントトロイデンへの期限付き移籍を経て、今季途中に浦和に復帰。「今日のピッチに立てたのもチームメイトのおかげ」とグループリーグ、そしてラウンド16を突破してきた仲間に感謝を示しつつ、17年のACL制覇を経験していないこともあり、「ACLはサッカー人生の中で1回取れるか取れないか分からない大会なので、自分が活躍して取りたいと思う」と自身初のアジア制覇に向けて意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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