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次の相手は浦和…采配光った広州恒大カンナバーロ監督「優勝へ大きな自信持った」

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FWアンデルソン・タリスカを迎える広州恒大ファビオ・カンナバーロ監督

[9.18 ACL準々決勝第2戦 鹿島1-1広州恒大 カシマ]

 2008年以来となる準決勝での日本勢対決に期待がかかったが、軍配は元イタリア代表レジェンドが率いる広州恒大(中国)に上がった。ファビオ・カンナバーロ監督はACL準々決勝第2戦の試合後、「今日の試合を経て、ACL優勝に向け、より大きな自信を持った。4強に進んでどうなるかだが、我々はベストを尽くす」と力強く語った。

 準々決勝の相手は前回王者の鹿島アントラーズ。試合後に「今夜対戦したチームはとても強かった。技術的にも戦術的にも非常に良く、クオリティもとても高い。監督も選手も才能がある」(カンナバーロ監督)と語ったリスペクトの言葉どおり、入念にしていたのであろう準備が実った。

 ホームで行われた第1戦とはシステムを微調整し、長身アタッカーのFWアンデルソン・タリスカをサイドから前線へ、元バルセロナのMFパウリーニョを前線からサイドへ異動。1-1で迎えた後半には鹿島のサイドが勢い付くと見るや、システムを4-3-3のような形に変えて攻撃回数を減らした。

 また唯一の得点は、当初セットプレーを蹴っていたタリスカがターゲット役になった途端に決まった。試合後の会見で指揮官は「タリスカを中央(前線)にする方がより相手にとって危険になると考えた」と布陣変更の意図を明かしていたが、豊富な資金力によって獲得した選手たちを適所に配置する采配も光った。

「選手たちは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので祝福したい。誰もが100%以上の力を出したことをうれしく思う」。価値ある勝利を経て、4年ぶり3度目のACL制覇に向けて自信を深めた広州恒大。同じく3度目のアジアの頂点を狙う浦和は10月2日、まずはホーム埼玉スタジアム2002で迎え撃つ。

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