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“功労者”でも容赦なし…韓国紙がヒディンクを酷評「ぱっとしない。もはや下り坂を歩いている」

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日韓W杯で韓国を4強に導いたフース・ヒディンク氏

 中国サッカー協会(CFA)が19日に発表した「東京五輪準備リーディング・グループ」に、U-22中国代表の指揮官であるフース・ヒディンク氏の名前はなく、中国をはじめとする複数メディアが同指揮官の解任を報じている。そして、ここにきてヒディンク氏と縁深い韓国も反応。“功労者”へ厳しい言葉を投げかけた。

 現在72歳のヒディンク氏は、18年9月に2020年の東京五輪を目指すU-21中国代表の指揮官に就任。昨年は12試合で4度勝利を挙げたものの、直近ではベトナムとの親善試合に敗戦。CFAが19日に発表した2020年のAFC・U-23選手権と東京五輪を見据えたプロジェクト立ち上げのメンバーにヒディンク氏の名はなく、事実上の解任が取り沙汰される状況となっている。

 去就が騒がれるヒディンク氏について、韓国紙『スポーツソウル』はこれまでの功績を紹介しつつ、近年は指導者としてのキャリアは、下降線をたどっていると辛らつな評価を下した。

「ヒディンク監督は韓国代表チームを率いて2002年韓日W杯で4強に進出をして世界的な名将に成長した。2006年のドイツW杯では、オーストラリアを率いて16強に進出。続くユーロ2008ではロシアの指揮官として同国を準優勝に導く大きな成果を生み出した。指揮を執るごとに、予想を超える成績で世界のサッカーを驚かせたが、最近の歩みはぱっとしなかった」

 ヒディンク氏に対して「下り坂を歩いている」と厳しい言葉を投げかける理由として、同紙は2010年代に入ってからの成績の悪さを指摘。「(彼は)3チームで契約期間を満たさず、実質的に更迭され、指導者としてのキャリアに傷が生じた」ことに触れた。

「2010年8月にトルコ代表の指揮をとった際は、ユーロ2012本大会出場の任務を引き受けたが、予選で脱落し、契約期間はたった9か月のみでチームを去った。その後、ロシアのアンジ・マハチカラで歴代最高の成績を収め、名誉回復に成功すると、2014年8月にルイス・ファン・ハール前監督の後任として、オランダ代表の監督になった。彼の契約期間はユーロ2016本大会までであったが、自国代表チームを率いて再び神話を描くという予想とは異なり、予選脱落の危機に追い込まれたの最後に、最終的に途中退任してしまった」

 昨年9月には東京五輪を目指す中国代表チームの監督に就任したヒディンク氏だが、「ヒディンク監督は東京五輪の最終予選を戦うこともないまま、中国サッカー協会から更迭にあった」と同紙。極めつけは中国での指揮は「悲惨だった」という論調で締めくくった。

「その功績により、多くの代表チームやクラブからラブコールがあった」ヒディンク監督だが、『スポーツソウル』曰く「中国を離れた彼がまたどんなチームを引き受けることになるかは分からない。しかし、2000年代に見せてくれたリーダーシップを再発揮できるかどうかは疑問である」とズバリ。韓国における“功労者”であっても、近年における指導者としての手腕へは否定的な意見を展開している。
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