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平塚学園は気付いてアクションを起こすリーダー、MF長塚主将中心に神奈川2回戦突破

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平塚学園高MF長塚十太主将が周囲に指示を飛ばす

[9.21 選手権神奈川県予選2回戦 星槎国際高湘南 2-2(PK6-7)平塚学園高 桐蔭学園G]

 京都、鳥栖、湘南でプレーした経歴を持つ平塚学園高・井原康秀監督は主将のMF長塚十太(3年)について、「昨年からキーマン。周りに言える。こっちが言おうとすることを先に言ってくれる」と称賛する。

 1ボランチの位置で周囲の状況を把握。セットプレーの際など、注意点を周囲に伝え続けていた。そして、ボールを積極的に受けると、多少アバウトな形になってもハイサイドへ入れて起点を作るなど、シンプルな戦いを選択したチームの中でその意図を考えながらプレーしていた印象だ。

 周りの状況に気づいてまずアクションすること。これは普段から意識していることだという。「日々気づいたところは口にしている。それが試合に出ていると思います。自分はキャプテンを今年からやらせてもらって、自分で何ができるか考えた時に率先して、チームの片付けや準備をすることを意識しています。自分にはスター性はないので(微笑)。『背中で着いて来い』というよりは自分でアクション起こしてやっていかないといけないというのがある」。

 U-18日本代表CB早坂翼(現神奈川大)を擁していた昨年と違い、今年は特別なタレントがいる訳ではない。だが、率先して行動する主将中心にチームは上級生・下級生がまとまり、昨年とはまた異なる形で良いチームになってきている。

 2点差を追いつかれながら勝ち切ったこの日の試合について、長塚は「粘り強さみたいなところは、フィジカルだったり、生活面を含めて甘さを見つめ直してというところを言っているので、そういうところが出たかなと思います」。リーダーは11月2日の3回戦までに、チーム全体をサッカー、生活面でも成長させて、上位進出、全国を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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