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J2出場重ねる東京Vの17歳山本理仁「僕らのサッカーが合っていると…」

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東京ヴェルディの17歳MF山本理仁

[9.22 J2第33節 大宮2-0東京V NACK]

 東京ヴェルディのMF山本理仁がJ2の舞台で出場を重ねている。2001年12月12日生まれの高校3年生。今季、東京Vユースから飛び級でトップ昇格し、5月5日の第12節長崎戦でデビュー。6月9日の鹿児島戦で初先発を果たすと、ユースで2年間師事した永井秀樹監督が7月に就任してからはチームの主軸に君臨している。

「最初の頃はボールに触る回数が少なかったですが、永井さんが監督になって数試合やってきて、触る回数もだんだん増えてきましたし、練習でもミスが減ってきた。徐々に、J2に慣れてきたと思います」

 ここまで17試合でプレーし、出場時間は1000分を超えた。大宮戦は4-1-2-3のアンカーの位置でプレー。チーム事情でセンターバックやサイドバックにも挑戦し、その経験を生かして本職とする中盤のポジションに戻っている。

「トップのプレースピード、判断スピードはユースとは違うプレッシャーがあるので、それに慣れてきた部分はありますね。サイドバックは初めてで、正直難しい部分もありました。あそこから見える景色を知って、どこにボランチがいてくれたら助かるだとか、新しい発見がありました」

 東京Vユースの最高傑作とも言われた山本は、キープ力と展開力に長けたゲームメーカー。17歳という若さを感じさせない落ち着きがあり、自身も「全力でやっているけど、気負いはない」と言う。視野の広さを生かしたゲームメークが持ち味だが、「見えているところがまだまだ浅い。遠くを見ていないこともある」と話し、まだまだ進化の余地を残している。

 大宮戦は警戒していたセットプレー2発に沈んだ。前線に3人を残すなど対策を練って挑んだが、相手の高さを封じられず。個人としても流れを変えるプレーは見せられず、「ロストは減らさないといけない。中盤のスライドをはやくさせて、ズレを作ることができなかった」と課題をみつめた。

 J2リーグは残り9試合、最終節まで約2か月と終盤を迎えている。「可能性がなくならない限り、昇格を目標にやっていきたい。個人としては一試合一試合、目の前の相手に負けないように全てをかけていく」。気鋭の17歳は“永井チルドレン”としての自負をにじませ、「僕らのサッカーが合っているということを証明していきたい」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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